お立ち台でポーズを取る井上(左)と中山(C)日刊ゲンダイ

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 巨人の「阿部チルドレン」が躍動した。

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 5日のロッテ戦に先発した井上温大(25)が、5回まで無安打無得点に抑える完全投球。九回に2ランを浴び、完封こそならなかったものの、自身初の完投勝利を飾り、「先発は長いイニングを投げることが1番評価されるので自信になる」と汗を拭った。

 前回5月29日の日本ハム戦で5回86球を投げ、3安打2失点で今季4勝目を挙げたが、杉内投手チーフコーチには「本当はもうちょっと投げてほしかった」と苦言を呈された。4回7失点で敗戦投手となった同22日の阪神戦後には「もっと悔しそうにして欲しい」と注文をつけられ、勝っても負けても、投げる度に怒られていた。

 辞任した阿部前監督はさらに厳しかった。開幕ローテを争っていた昨年のオープン戦で制球に苦しむと、「スライダーが操れていないから捕手が大変。配球にならない。試している分際じゃないよ!」とバッサリやられたこともある。

 昨季は4勝8敗。今季は開幕ローテに入れなかったが、4月に昇格すると、阿部前監督辞任後は伸び伸びと2連勝である。

 もうひとり、野手で大暴れしたのは中山礼都(24)だ。六回2死満塁の好機では、左翼フェンス直撃打で走者3人を生還させると、八回にも適時二塁打を放ち、計5打点をマークした。

 一軍にいた春先、ベンチにいる時の態度が阿部前監督の逆鱗に触れ、二軍落ちを命じられた。一軍に呼ばれたのは橋上監督代行が就任してからだ。「何もうまくいかなかった。苦しい時期が続いたけど、活躍をイメージしてやってきたので良かった」と白い歯を見せた。

「2人とも球団期待の高卒有望株。将来の主力候補ですが、調子に乗りやすいという共通点がある。だから阿部前督は2人には特に厳しく接していた。2人とも二軍監督時代から育ててもらった恩義はあるものの、阿部前監督の時は顔色を伺う感じで、どこか委縮気味だった。今は解放されたかのように伸び伸びやっていることが、結果に繋がっているのではないか。2人に限らず、チームの雰囲気は明らかに良くなったと聞いています」(巨人OB)

 前代未聞の辞任劇も悪いことばかりではなさそうだ。

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 ところで、阿部監督に代わって指揮を執っている橋上監督代行とは、いったいどのような人物なのか。原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者というが…。●関連記事 【もっと読む】巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か では、それらについて詳しく報じている。