蒼井優(40)が夫・山里亮太(49)の実家で義父母と過ごす時間を「楽しい時間」と語り、2022年には長女が生まれるなど、芸能界を代表する“仲良し夫婦”である2人。

【写真】終始ニコニコしていたが、山里のある発言に目にうつむいて涙を浮かべた蒼井優

 2人の関係性を遡り結婚会見を見直してみると、後の円満を予感させる“ある特徴”が発見された。


2019年6月の結婚会見

 2019年6月5日に開かれた2人の結婚発表は、Xのトレンド世界1位になるほど多くの人の心をざわつかせた。売れっ子同士というだけで、「よしもとブサイクランキング」で3年連続1位になり殿堂入りしていた南海キャンディーズ山里亮太さん(49)と、“モテ女優”として知られる蒼井優さん(40)だったからだ。

「妻・蒼井優の『魔性』というイメージを払拭する」

 しかも近年は結婚報告もSNSやオフィシャルサイトへの投稿で済ませることが主流ななか、2人揃っての記者会見まで開かれることに。

「いつもお世話になっているマスコミのみなさんにお知らせして、これからの2人を応援していただきたい」

 会見を開いた理由を山里さんはこう述べたが、会見での仕草などから浮かび上がってきたのは、「妻・蒼井優の『魔性』というイメージを払拭する」という意志だった。

 蒼井さんの恋愛遍歴は、華麗で奔放なものだ。

 俳優の鈴木浩介さん(51)は、蒼井さんと結婚するために新居となるマンションまで購入していと言われ、その後も大森南朋さん(54)、岡田准一さん(45)というビッグネームとの熱愛が報じられている。

 ドラマや映画での共演を機に交際に発展し、結婚も視野に入れた深い交際に進展しながらもあっという間に破局してしまう恋を繰り返す。メディアはそんな彼女を“魔性の女”と呼ぶようになった。

 当日、記者会見は和やかに始まった。

 結婚の最大の決め手について聞かれた蒼井さんは首を捻って少し考えた後、微笑みながらこう答えた。

「一緒にいてしんどいくらい笑わせてくれて」

 “笑える”ではなく、“笑わせてくれる”という表現から、2人の時にも山里さんがリードしている力関係や心配りが見て取れる。

 レポーターから蒼井さんに「恋多き女優が選んだ人が山里さん。決め手は何ですか」という質問が飛ぶと、蒼井さんは一度頷くと、まっすぐ顔をあげて「私を好きになってくれる男気です」と回答。

 この答えは、自身が大物俳優を含む多くの恋愛を知られている“好きになりにくい対象”であることを前提にしている。

 しかし山里さんは動揺する素振りを見せずにこう返した。

「そんな覚悟が必要な人だっけ?」

 “覚悟が必要な人”という言葉のチョイスに、彼女の魔性イメージへの意識が滲んでいる。

 蒼井さんには緊張も見られたが、山里さんが常にフォローに回り、少し的外れな回答や沈黙さえも笑いに変えていく。

「よしもとブサイクランキングで殿堂入りしている」「結婚は外見ではないと思うんですが」という質問に山里さんは、待ってましたとばかりの反応を見せ、自虐ネタで会場を沸かせる。レポーターが発する単語や言葉使いに即座に反応し、それを使って切り返して笑いを取る。

 それでも会見後半に一度だけ、芸人仲間の反応が紹介されるなかで「クロちゃんが『ずるい』と言っている」と聞いた時だけは、さすがに嫌そうな表情を見せ「土俵が違うので」と答えている。

「さっきから出ている単語、あるじゃないですか」

 その後も、レポーターの質問は「モテる蒼井優とモテない山里亮太のカップルはアンバランスだ」ということを前提にしたものが続いた。

「蒼井さんは芸能界一のモテ女優で、芸能界の男性でもファンが多い。ファンの人達へのメッセージはありますか」

 そう問われた山里さんは、お腹に手を当てながら「自分の好きが強かった」「世の中の狙っていた方には申し訳ない」と答えた。

 この仕草は自分の気持ちを落ち着かせようとしている時に出ることが多い。そして覚悟を決めたように声のトーンを少し上げてこう言った。

「皆さん心配されますよね。さっきから出ている単語、あるじゃないですか。そういうの、一切心配してないです」

 実際には、会見で「魔性」という単語を口にしたレポーターはいない。さすがに新婚の妻に向かって使う表現ではない、という線引きがあったのだろう。

 それでもレポーターたちは「魔性」という単語を「恋多き女優」「モテ女優」というオブラートに包んで質問を繰り返した。山里さんは、メディア側のその意識を感じ取り、きっぱりと否定しようとした。

「みなさんの目の前にいる蒼井さんと違う蒼井さんを僕は見せていただいていると思うんで」
「楽しい時には笑って、おいしいものを食べた時はコロコロ笑って、泣きたい時はすごく泣く」

 言葉に力を込め、そう懸命に説明した。

蒼井優の目に涙が浮かんだ理由は…

 それまでは山里さんのボケににこやかな笑顔を見せていた蒼井さんが、この時はすっと視線を外してうつむいた。ギュっと引き締められた唇も巻き込まれていく。山里さんが自分を守ろうとしていることを察知して、居心地の悪さを感じたのだろう。

「みんなが思い描くのって、ちょっと違うでしょ。魔性って言葉を使ってるけど、僕はそんな人間じゃないっていうのを一緒にいて、ずっと見てたんで。だから魔性から発生する心配は一切ございません」  

 山里さんはそう言い切ると、ボタンを外していたジャケットの前裾を軽く触った。言いたいことを言い切ったという安堵感とともに、会場からどのような反応が出るのか、心の内の不安が現れたようだった。

 繰り返すが、会見の中で「魔性」という言葉は登場していない。しかし山里さんは自ら「魔性って言葉」と言及し、それを否定した。事前に備えていた話題だった可能性は高いだろう。

 それを聞いている蒼井さんは、うつむいたまま何度も唇を噛んでいた。大きく瞬きした目には涙が滲んでいる。「魔性」という言葉に彼女がそれまで苦しんできたことがわかる。

「魔性から発生する心配は一切ございません」という山里さんの言葉に、上半身を折り曲げるように深く頷く顔は真剣そのもの。

 山里さんを選んだ理由を聞かれた時、蒼井さんはこうも言っていた。

「それでもいいと言ってくれてありがたい」

 “美女と野獣”とまで言われた結婚報告会見だが、救われたのは美女の方に見えた。

(岡村 美奈)