特攻の母・鳥濱トメに捧ぐ「俺は、君のためにこそ死ににいく」完成披露試写会
その完成披露試写会が4月24日に行われ、原作者で製作総指揮・脚本を行った石原慎太郎東京都知事をはじめ、新城卓監督、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、岸惠子、中越典子、多部未華子、勝野雅奈恵が登壇した。舞台挨拶では、戦争を知らない若き俳優陣、そして戦争を体験した岸惠子らがそれぞれの思いを語った。
製作総指揮・脚本を行った石原慎太郎東京都知事、「地獄に仏という言葉があります。トメさんは特攻隊員にとって、魂を救ってくれる仏様であったと思います。トメさんは、忘れることができない戦の語り部でしたが、亡くなられた後に何かの形で残さなければならないと思いました。この作品の脚本は全て、トメさんから聞いた話を羅列しています。そしてこの作品によって、トメさんに報いることができると思います。」
陸軍少尉・中西正也を演じた徳重聡、「映画の中に、特攻という事実があります。この事実を見ていただければ、特攻兵がいたから、特攻兵を支えた人がいたから、そしてあの時代を生きた人がいたから、今の平和な日本があるということを分かってくれると思います。」
陸軍少尉・板東勝次を演じた窪塚洋介、「今を生きる僕らの価値観や考え方が全く通用しない、時代の違いを感じると思いますが、たかだか60数年前に実際にあったことです。トメさんはじめ特攻隊員が生き抜いた時代があったんだということを見てもらい、いろんな事を考える、その気持ちを大切にしてください。」
陸軍少尉・田端紘一を演じた筒井道隆、「こういう素晴らしい映画に携わらせていただいて、今を精一杯、生きて行かなければならないと痛感しました。」
鳥濱トメの次女・礼子を演じた多部未華子、「私はこの作品に参加させていただいたことをきっかけに、戦争が起こった事実を知りました。私と同じ10代の人たちには関心がない出来事だと思うので、この映画を見て戦争で起こった事実を知るきっかけになれば良いなと思います。」
中西正也の恋人・鶴田一枝を演じた中越典子、「私はこの作品に出ることができると聞いて、知覧に一人で行きました。知覧の風は気持ちよくて、すごく穏やかな場所でした。本当に戦争は嫌だし、私個人では何もできませんが、この映画が未来ある若者たちにとって希望を持って生きていけるようなパワーになれば嬉しいです。」
