地元ファンにサインを提供する中村俊輔さん。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 スコットランド戦前日(現地3月27日)、スコットランド代表の練習を取材するため、レッサー・ハムデン(クイーンズ・パークFCのスタジアム)の前で待機していた。

 まだゲートは閉ざされたまま。知り合いの記者と雑談を交わしながら、時折時間を確認する。周囲には同じように取材開始を待つメディア関係者や、地元のファンの姿も見えた。

 そんな中、不意に周囲がざわめき始める。ひとりのレジェンドが到着したのだ。

 一台の車がゆっくりと乗り入れ、ドアが開く。姿を現した人物に気づいた瞬間、空気が変わった。その人物は車から降りると、そのままレッサー・ハムデンへ向かって歩を進める。その背中を追うように、地元のファンが殺到していった。

 無理はない。突然、そこに現れたのは中村俊輔さんだ。
 
 セルティック時代にリーグMVPに輝くなど、強烈なインパクトを残した名手。その記憶は色褪せることなく、「ナカムラ」の名は今なおスコットランドで語り継がれている。スタジアムの前で起きた、ほんの数分の出来事。それでも、この地における彼の凄まじい影響力の大きさを、改めて実感させられる光景だった。

 さらに日本代表の公開練習中には、中村さんのもとに森保一監督、コーチ陣などスタッフが集まる。かつて10番を背負って日本代表にも貢献した実績を考えれば、当然の光景だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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