外からライバルをねじ伏せたシェイクユアハート(左から2頭目)。右端は2着のジョンバンニ 

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 「金鯱賞・G2」(15日、中京)

 心揺さぶる豪脚でライバルを一蹴した。8番人気のシェイクユアハートが大外から豪快な差し切りを決め、昨年暮れの中日新聞杯に続く、中京芝二千で2つ目のタイトルを獲得。大阪杯の優先出走権を手に入れた。鼻差の2着に6番人気のジョバンニが入り、連覇を狙った1番人気クイーンズウォークは3着に終わった。

 鮮やかな差し切りだった。ゴール前の混戦を断ち切ったのはシェイクユアハート。スタートで挟まれて道中は11番手からとなったが、中日新聞杯のVロードをなぞるかのように、直線は大外をメンバー最速の末脚(上がり3F33秒5)で猛追。粘るジョバンニ、連覇を狙ったクイーンズウォーク、バースデー重賞Vが懸かる武豊騎乗のジューンテイクなどライバルを一気にのみ込んで2つ目のタイトルを手にした。

 「スタートで少し挟まれる形になりましたし、前も流れている感じだったので腹をくくって後方に構えました。直線に向いてからの反応は素晴らしかったし、脚が速かったですね」と古川吉は豪快な末脚を振り返った。

 昨年6月。なかなか勝ち切れず、もどかしい競馬が続いた準OPでの戦いに終止符を打つと、12月の中日新聞杯で重賞初制覇。続く前走の京都記念も、距離がやや長いなかで小差4着と健闘した。晩成型のハーツクライ産駒らしく成長力が武器。必ずしも展開が向いたわけではなかっただけに、きょうの勝利は本格化を印象づけるものだ。

 「うまく乗ってくれました。少し位置は後ろかなと感じましたが、流れも合ったのでしょうね。スタートで出負けしたことも、かえって良かったのかもしれません。さらに力をつけている印象がありますし、体調も良かったです」と宮師は、6歳春での充実ぶりをアピールした。

 G3、G2と勝ち上がり、いよいよ今後は最高峰の戦いでその実力が試される。「この後はオーナーと相談して決めます」と指揮官。遅ればせながら6歳春に満開の時を迎えたハーツクライ産駒が、古馬中距離戦線の頂点へ名乗りを上げた。