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 ◇オープン戦 楽天1−3日本ハム(2026年3月11日 静岡)

 3・11に新たな希望が生まれた。楽天のドラフト1位右腕・藤原聡大投手(22=花園大)が11日の日本ハム戦に先発し、プロ最長の5回を無失点に抑えて開幕ローテーション入りを有力にした。被安打2で4奪三振。練習試合1試合とオープン戦3試合を合わせて計10回零封が光る。11年に発生した東日本大震災から15年。13年を最後にリーグ優勝から遠ざかる中、新戦力への期待は膨らむばかりだ。

 昨季2冠王レイエスとの2打席。藤原にとっては格好の腕試しだった。初回1死一塁は初球から内角高めへ150キロ直球。2球目に体勢を崩したワンバウンドの暴投で走者を二塁に進めても4球目の外角スライダーで遊ゴロに打ち取った。

 4回無死はスライダーで追い込み、3球目の外角低め直球で見逃し三振。斬っても首をかしげた。捕手の構えは高めのつり球。「(捕手の)太田光さんが求める球ではなかった。シーズン中ならホームランを打たれてもおかしくない。そういった意味でああいうリアクションになった」。結果だけを見ず、追求するレベルは高い。

 キャンプから通じて4度目の実戦で最長5回を73球で零封。最速153キロを計測した。与四球3で2回以外は走者を背負っても3、4回はともに強い直球で併殺打を取り「長いイニングを高い出力で投げられるのが自分の良さ」とうなずいた。

 半旗を掲げ、試合前は両軍で黙とうをささげた3・11。被災地の仙台市を本拠に13年ぶりのリーグ優勝を目指し「一つのピースになれるように」と決意を強くした。日本ハムには昨季8勝16敗1分けで同一リーグで最も苦戦。「もっと嫌な印象をつけられる投球ができたらよかった。足りなかったなと思う」。規定投球回到達者が昨季いなかった投手陣に頼もしい新人が加わった。

 ▼楽天・三木監督(11年当時は日本ハムコーチで千葉に滞在)15年たってもあの時の記憶と思いは風化させてはいけない。野球を通じて東北の力になることが我々の使命だと思う。