【英語学習のお悩み解決Q&A】#3 英語のリーディングが苦手な人は英作文を取り入れて!

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中高生にとって英語学習は、興味のあるテーマであると共に、大きな悩みの種でもあります。その悩みも、「英語の文法が苦手」「長文が読み解けない」など人それぞれ。そこで、中高生が抱えるさまざまな悩みに、英語のプロフェッショナル 東進の大岩秀樹先生に答えていただきます。

学年が上がるにつれて長文になり、複雑になる英文……。英語が苦手な人は、英文読解で苦戦します。私は、リーディング対策として「英語で作文を書く」(英作文)を取り入れることをオススメしています。

「リーディングで英作文?」と思う人もいるかもしれません。ポイントは「単語を使いこなす」ということ。今回はそんなお話しです。


【前回の記事】
#2 リスニングが苦手なのは、文法のチカラが足りていないかも?

Q. リーディングが苦手。読解力を上げる方法があれば教えてください

A. 英作文を取り入れて「使いこなせる単語と文法」を増やしていこう

(大岩)英語では、一つの単語でもさまざまな意味や使い方があります。たとえば中学校で学ぶ基本動詞の「look」は、「look= 見る」とだけ覚えていると誤読につながります。前置詞のatとの組み合わせで「~を見る」の意味になり、forでは「~を探す」や、likeでは「~のようにみえる」 など、前置詞との組み合わせで意味が変わります。

また文法では、語句の位置関係や語順によって意味が変わってきます。例えば動詞の「-ing」形は、現在進行形だけでなく、置かれる位置によって名詞、形容詞、副詞などのように働きが変化します。つまり、単語や文法の「あいまいな理解」が、誤読につながってしまいます。

そこで、リーディングが苦手な方にお勧めするのが、学習に「英作文を取り入れる」ことです。英作文は、1つの単語にもさまざまな意味や使い方があることを実感しやすい学習法です。単語のさまざまな働きを理解して、英作文を書くことが、リーディングの対策になり、語彙力を上げるためにも効果的です。繰り返しになりますが「単語の意味が分かる」だけでなく、「単語の働きを理解して、英作文で使いこなす」ことが単語習得の確認にもなります。目安としては、高校生だったら英検3級レベルの文法と単語を使いこなして作文が書けることを目標にしましょう。

また、文法の苦手意識は「日本語ではイメージしにくい文法の働き」が原因で生まれることが多いようです。先ほども例に出した「-ing」形だけでなく、「make、 have 、takeの使い分けがよくわからない」「前置詞が苦手」という方も多いのではないでしょうか。英語と日本語は全く別言語なので、日本語ではイメージしにくい文法の働きであっても、一つ一つ丁寧に理解していくことが大切です。いきなり長文にチャレンジするのではなく、まずは短文で構成されている例文などで単語がどのような働きをしているのか確認するのもいいと思います。

中学になった途端、文法の学習が始まり苦手意識を持つ方がたくさんいます。文法が苦手だなと思ったら、基本に戻り、しっかり理解しましょう。それが何よりの近道だと思います。

Q. 英作文を書くときどんなものを教材にすればいい?

A. まずは「解答例や例文」を真似してみよう。英文日記をつけるのもおすすめ。

(大岩)英作文のコツは、ズバリ、「真似」ることから始まります。これは「英借文」(えいしゃくぶん)」と言われ、英作文の問題集の解答例などの英語表現を覚えて、それを「カタマリ」で用いて作文する方法です。作文を書くとき、日本語と英語では言語の構造が違うため、日本語からの直訳はできないことがありますが、カタマリで覚えて、そのまま使用すれば問題ありません。

まずは、解答例をよく見て、構文や熟語のパターンを真似してみましょう。英語特有の語順や、日本語ではイメージしにくい概念、さらに「however」や「additionally」などの文章展開を表す単語(ディスコースマーカー)を使った文章パターンも覚えておくとよいでしょう。

解答例の表現や文章展開を真似て、「英文日記」をつけるのもおすすめ。学校生活の日常風景や、学園祭、体育祭などのイベントについてのイベントについて、知っている単語や文法を使ってどんどん書いてみましょう。慣れてきたら、同じ内容を、少し異なる表現でも書いてみましょう。言い換え表現(パラフレーズ)の練習は、語彙力を増やすチャンスになります。

また、書いた英作文は、必ず添削してもらいましょう。

大岩秀樹(おおいわ・ひでき)
東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科講師。基礎講座から難関大向け講座まで多数担当し、応用問題にもしっかり対応できる「本物の基礎力」にこだわる授業を行う。中学生・大学生向けの講座も多数担当しており、大学入試にとどまらない未来へつながる英語指導を心がけている。著書は50 冊以上。

取材協力:株式会社ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校)
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