こうした継続的に新しさを提供する商品コラボレーションとブランド提携を打ち出す戦略は、CEOのブライアン・ニコル氏のもとで進められている「Back to Starbucks 〜原点回帰〜」計画の一環である。
「Back to Starbucks」戦略の中核にある継続的コラボ展開
一方でカーダシアン氏は、スターバックスとクラウドの新たな提携を、自身の高タンパク志向のシークレットメニュー注文を披露することでPRしている。その内容は、現在スターバックス店舗で購入できるクラウドのスイート&ソルティ・ケトルコーンと、アイス・バニラ・プロテイン・ラテを組み合わせたもので、合計47グラムのタンパク質を含む。「カルチャーとの関連性は、これまで以上に重要になっている」と、スターバックスの広報担当者は声明で述べた。「Back to Starbucksに立ち返り、ブランドの魂に再び火を灯す取り組みを進めるなかで、我々は顧客を本当にワクワクさせるカルチャーの瞬間やパートナーシップに注力している。これらはスポーツや音楽から、ファッション、ビューティーに至るまで、文化の幅広い領域におよび、我々がサービスを提供するコミュニティの多様な情熱を反映している」。
ポップカルチャーを取り込み「居心地のよい店舗体験」を再構築
こうした数多くの提携に共通する軸は、スターバックスが、歴史的に店舗が持ってきた「居心地のよい空間」を再現しようとしている点にある。その一環として、ポップカルチャーの瞬間を取り込んでいる。10月には、テイラー・スウィフトのアルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール(The Life of a Showgirl)』のリリースを記念し、リスニングパーティーやドリンクのプレゼント企画を通じてファンの祝福を支援した。またスターバックスは、2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピックのチームUSA大会およびチームUSAのスポンサーでもある。さらに、こうした提携を拡大するため、同社は最近、エルフ・コスメティクス(E.l.f. Cosmetics)の元幹部であるネイヴ・トレダノ氏を、新たなファッションおよびビューティー担当のシニア・マーケティング・マネージャーとして採用したと、Modern Retailが以前報じている。
スターバックスと協業するブランド側にとっての魅力のひとつは、より幅広いオーディエンスにリーチできる点にある。2025年、プリント柄のパジャマセットで知られるD2Cブランドのローラー・ラビットは、スターバックス向けに、同ブランドでもっとも人気のある柄をあしらったカップやマグを含むホリデーコレクションを発表した。これらの商品はスターバックス店舗限定で販売され、完売前に手に入れようと、ファンが地元店舗を探し回る動きも見られた。「スターバックスはパートナーシップに不慣れなわけではないが、話題性のあるブランドによる限定商品を棚に並べることに注力している点は、来店客数を押し上げる要因になるだろう」とソチャ氏は述べている。「商品やマーケティングを再構築するなかで、スターバックスが顧客の時代精神に耳を傾けていることは明らかだ」。[原文:Starbucks is kicking off 2026 with more brand partnerships]Gabriela Barkho(翻訳、編集:藏西隆介)