贈り物を上手に断る5つのコツ。まずは感謝を伝える、理由はシンプルでいい
これから年末に向けて、贈り物のやり取りが増えます。いただくのはうれしいけれど、ものが増えるし、お返しの負担を考えると気が重くなることも。「いらない贈り物を辞退することは、決して悪いことではありません」と話すのは、カナダ在住で、もたない暮らしの発信をしているブロガーの筆子さん(60代)。筆子さんにうまく断るコツを教えてもらいました。

1:自分が贈らない側に立つ
最初に自分自身が、義理でするプレゼントや本当はしたくない贈り物の習慣を手放すことから始めてみませんか。
多くの贈り物は、以前もらったものに対するお返しではないでしょうか。こちらが贈らなければお返しもありません。自分が贈る頻度を減らせば、相手もそのやり方に準じます。
なにも言わずに突然贈るのをやめるのに抵抗がある場合は、以下のように言っておくといいでしょう。
「子どもも独立して、暮らしを少しずつシンプルにしたいと思っています。これからは、クリスマスプレゼントの交換はなしにしましょう」
「だんだん体力が落ちてきて、家事の負担を減らしたいの。もたない暮らしを目指しているから、贈り物は卒業させてもらうね」
年齢とともに、贈答の習慣を見直すタイミングはだれにでも訪れます。「前は贈り合っていたけれど、今はもうお互い気をつかわなくていいよね」という流れをつくるのがコツです。
2:断るのに理由はいらない
「どうしたら、相手の気持ちを傷つけずに断れるかしら?」と考えあぐねて、結局もらってしまうことがありますよね?
じつは、贈り物を断るとき、もっともらしい理由は必要ないと考えます。相手が納得してくれる「断る理由」を探す必要はないのではないでしょうか。
本当のことをシンプルに伝えるだけで十分です。たとえば、
「今、ものを増やさないようにしています」
「お気持ちだけで十分です」
「どうぞお気遣いなく」
こんなふうに断ってみてください。こう言われたからと言って、相手が気分を害することはないのではないでしょうか。自分の暮らしを大切にしたいと思うのは誠実な生き方だと思います。無理をして受け取り続けるほうが、自分にも相手にも嘘をつくことではないでしょうか?
「相手を納得させなければいけない」と考えるのをやめると、断りやすくなります。
3:感謝を伝えてから断る

断るときは、まず感謝の言葉から始めましょう。
最初に「覚えてくださっていてうれしいです」「お気持ち、本当にありがたいです」と相手の気持ちを受け止めます。そうすれば、相手の善意を否定することにはならないと思います。
実際、贈り物でいちばんありがたいのは贈ってくれたその気持ちです。
感謝を伝えたあと、「ただ、今は贈り物のやり取りを控えています」と簡潔に丁寧に断れば、失礼にはならないのではないでしょうか。
「断らなきゃ!」と気張っていると、いきなり断ってしまうミスをしがちです。「感謝⇒断り」という順番が大切です。
4:代替案を添えて断る
ものはいらないけれど、相手との関係を大事にしたいときは、代替案を添えて断りましょう。たとえば、
「贈り物の代わりに、お茶でも一緒にどうですか」
「手土産は気にしないで。お話しできるだけで十分です」
「クリスマスプレゼントの代わりにメッセージで近況を教えて」
こんなふうにものではないなにかで気持ちを交換する提案をすれば、相手も受け入れやすいのでは。
贈る目的は「気持ちを伝えること」だと考えると、もののやり取りにこだわる必要はなくなります。年齢を重ねるほど、こうした負担の少ない交流方法が喜ばれるかと思います。
5:今回は受け取るが線を引く
今回の分をもらうときに、「次回からは辞退します」と伝えるのも手です。そうやってやんわりと線を引いてみるのです。
「今回はありがたく使いますね。でも、これからはどうぞお気遣いなく」
「お気持ちうれしいです。でも、次は手ぶらで来てください」
「ありがとうございます。いただいてばかりで申し訳ないので、次は遠慮しますね」
断ることが苦手な人は、こうやって何度も断りを入れてみてください。そのうち相手も察してくれます。もし、口頭で話すことが難しいなら、メッセージや手紙、電話などを利用するのもよいかと思います。
最後に:断ることを意識する
なにも考えていないといつものくせで受け取ってしまいます。この流れを変えるためには、自分のなかで「これからは断ろう」という明確な方針を持つことが重要だと思います。そのうえで、断る言葉をいくつか考えて練習しておきましょう。
繰り返しますが、贈り物を断ることは間違っていることではありません。断ることは、相手の厚意を否定することではなく、自分の状況や価値観を大切にすること。自分の暮らしを大事にできる人は、ほかの人の暮らしも尊重できるのではないでしょうか。
50代以降になると、ものを増やすより絞り込むほうが暮らしやすくなります。ぜひこの機会に、贈り物の習慣を見直してみてください。
