美しい文字を書く時の「ペンの持ち方」と「姿勢」指南!【青山浩之さんの美文字練習ノート】

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ちょっとしたメモを書くときも、美しい文字でていねいに綴れば、読む人への心遣いが伝わります。

横浜国立大学教育学部教授で書家・美文字研究家の青山浩之さんは、NHKの数多くの番組に出演するなど、手書き文字のスキルを分かりやすく教え、その魅力を広めています。

今回は青山さんによる美文字の練習帳今すぐ使える文例で 心を伝える 美文字練習ノートから、美しい文字を書くための第一歩としての「ペンの持ち方・姿勢」指南をご紹介します。

今すぐ使える文例で 心を伝える 美文字練習ノート 表紙

美文字の準備:ペンの持ち方

 心が伝わる美しい文字を書くための第一歩は、ペンの持ち方や姿勢を整えることです。文字を書く練習をする前に、ペンの持ち方と姿勢を正すことを習慣づけましょう。

青山先生のメソッド1──手首は机で固定する

 文字を書くときは、小指側の手首の付け根をしっかりと固定させましょう。この「手首固定法」でペンを持つと、3本の指の動きが安定し、とめやはねなどの細かい動きも楽にコントロールできるようになります。

ポイント

1 人さし指の第2、第3関節の間でペンを支える

2 ペン先から3cmほどの位置を親指・人さし指・中指で軽く持つ

3 手首(小指側の側面)を机に固定する

ペン先から見ると

ペンを中心に、3本の指で三角形をつくっている。3方向から均等に力が加わるので、ペンを動かしやすくなる。

NG例

ペンをギュッと握り込むと、動かす範囲が狭くなり、文字が滑らかに書けない。

人さし指に力を込めると、筆圧が強くなり、極端に右上がりの文字になりがち。

美文字の準備:書くときの姿勢

姿勢を整える

美文字を書くためには、姿勢にも注意が必要です。文字を書くときの正しい姿勢は「書き続けても疲れにくい姿勢」。猫背や上半身の傾きを正せば、体に負担がかかりにくくなり、手指が動かしやすくなります。

ポイント

1 足の裏は全面を床につける

2 背すじを伸ばし、お尻に体重をのせる

3 おなかと机の間は、こぶし1つ分あける

4 背中と背もたれの間はこぶし1つ分あける

5 目から手元まで30cm以上離す

6 頭は少しだけ前傾させる

肩が左右どちらかに傾かないように

ペンを持つ手ともう片方の手を「ハ」の字の形に置く。こうするとよけいな力が入りにくく、ペンを自由に動かしやすくなる。

練習向きの筆記具は?

美文字の練習には、上の写真のようなペン先がやわらかい筆記具(ペン先に弾力のあるサインペン、2Bから4Bの芯がやわらかい鉛筆)がおすすめです。ペン先がやわらかいと、筆圧の強弱が出やすく、線の美しさを表現しやすくなります。また、腕や指が疲れにくいというメリットもあります。

青山浩之さんによる『今すぐ使える文例で 心を伝える 美文字練習ノート』は、

・今回の「メソッド1──手首は机で固定する」をはじめとする8つのメソッド
・豊富な文例
・独自のパターン練習欄


という構成に「特殊な製本で、ギュッと開けるので書いて練習しやすい」という機能も加えた、美文字について読んでわかる・実践して定着する一冊です。

著者

青山浩之(あおやま・ひろゆき)
横浜国立大学教育学部教授。書家・美文字研究家。全国大学書写書道教育学会常任理事。書写・書道に関する研究や学校教員の育成をはじめ、学校教科書の執筆・編集も行う。「あさイチ」や「高校講座」ほか、NHKの数多くの番組に出演。手書き文字に関することや書表現のスキルを分かりやすく指南し、書写・書道の魅力を広めている。『NHKまる得マガジンMOOK クセ字が直る 美文字レッスン帳』など著書や雑誌寄稿多数。
※刊行時の情報です

◆『今すぐ使える文例で 心を伝える 美文字練習ノート』より
◆撮影:公文美和/藤田浩司/栗林成城

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