負傷者が相次ぐ守備陣で着実に存在感を高めてきた一人だ。日本代表DF渡辺剛(フェイエノールト)は約1年3か月ぶりの復帰となった6月シリーズ以降、代表に定着。10月シリーズの2試合から14日のガーナ戦(○2-0)まで3試合連続でフル出場を続けている。

 10月10日のパラグアイ戦(△2-2)までは3バックの中央でプレーしてきたが、同14日のブラジル戦(○3-2)、ガーナ戦は3バックの右センターバックで先発。「自分は真ん中もできるし、フェイエノールトでは左センターバックもやっている。いろんなポジションができる選手が生き残っていくと思うし、自分も右だけでなく、真ん中もできるようにならないといけない」と、18日のボリビア戦(国立)に向け、どちらでもできる準備を整えている。

 右センターバックとしては右ウイングバックを務めるMF堂安律との連係も試合を重ねるごとに良くなっている実感がある。特に手応えを感じているのが守備面で、「俺は(堂安)律を守備の選手と言っている」と冗談半分、本気半分で背番号10の献身性を高く評価する。

「(守備で)僕が1対1になった場面で彼も落ちてきて、2対1なら基本抜かれない。その形を作って、カットインさせたところを自分と(堂安)律でつぶしたりとか、そこは意思疎通できているし、自分たちの形として持っている」と力説。「これから先、ウイングにいい選手は絶対に出てくると思う。リスクは犯したくないので、時間を遅らせて、(堂安)律の戻りを待って、カットインさせたところをつぶすというのはこれから先もあると思う」と自信を見せた。

 頼もしいチームメイトとしては、自身同様に6月の活動から一気に存在感を高めているMF佐野海舟がいる。センターバックから見た佐野の印象について聞かれると、「見ていた皆さんが思うように、いっぱいいるなって」と報道陣を笑わせ、「いろんなところに顔を出しているし、運動量もそうだけど、読みがすごい。センターバックは認知と読みが大事なポジションだけど、どこに出るかを分かって動けている選手かなと。身体能力があるからこそできることだと思うし、もっとすごくなるんじゃないかと思う」と絶賛していた。

(取材・文 西山紘平)