「今日の引き分けは相当に痛い」「勝たなければいけないゲーム」悲願のJ1復帰へ藤枝戦に引き分けた千葉。それでもラスト2戦へすべてを懸ける
「勝たなければいけないゲームだったと思います」
小林慶行監督の第一声が、千葉にとっての藤枝戦を物語っていた。
シーズンも残り3戦のタイミングで迎えたホームでのゲーム。3位の千葉は、自動昇格圏の2位以内へ(3〜6位は残り1枠を懸けてプレーオフに進出)首位の水戸、2位の長崎を追う立場なだけに勝点3が欲しいゲームであった。
予想外の藤枝の戦い方に驚いたという千葉は、開始7分にデザインされたセットプレーで先制を許す展開を強いられる。15分にはFW石川大地のPK弾で同点に追いついたが、最後まで粘った藤枝の守備網を崩し切れず、勝ち越し点を奪うことはできなかった。
相手の3倍以上のパス数(555本[成功率78.9パーセント])対163 本[成功率49.1パーセント])、3倍のシュート数(21本と7本)を記録し、ポゼッション率(66パーセント対34パーセント)でも上回り、サイドを起点にチャンスを作り出し、奪われれば即時奪還へインテンシティ高く相手の自由を奪う。千葉は90分を通じてほぼ主導権を握り、「やれることはやった」という小林監督の言葉にも頷ける。
一方で小林監督はこうも続けた。
「やれることはやったということに尽きますが、果たしてもっと確率を高められる方法はなかったか、そういう部分は振り返らないといけない。選手たちがやるべきことをやってくれて結果を掴めなければ、責任の所在はどこにあるかという話でしかない。
ただゴールが生まれる瞬間はアタッキングサードで相手をどれだけ打ち破っていけたか、そういう部分になるといつも選手とは共有しているので、そこは成長を含めてこだわってほしい」
ゴールは取れない時は取れないもので、特効薬は見つけにくい。だからこそ、ひとつのプレーの精度、意識を高めるしかないと右SBの高橋壱晟も振り返る。
「(試合終盤に焦りも出たのは)多少なりとも他の試合の結果も気になるし、(前日に)長崎が勝っていたのもありました。長崎、水戸がこのまま勝ち続けたら、(自動昇格の)可能性がなくなっちゃうので、(勝つために終盤は)多少ラフにでも入れていこうという部分もありました。
時間はどんどん経過していくので、ジレンマはありました。だからこそ、ひとつのプレーを毎回精度高くやれなくちゃいけない。そこれこそ機械のように」
また、そうした精度の重要性を踏まえたうえで、キャプテンマークを巻くCB鈴木大輔は独自の見解を語った。
「こういうことを言うとあれですが、最後は気持ちだとも思います。気持ちの強い選手のもとにボールは転がってきますし、練習から気持ちを出してやるとか、試合で気迫を出してやるとか、まず準備からやることをやって、気持ちを出して試合に臨みたいです」
今節、首位の水戸を破った大宮に得失点差で抜かれた千葉は4位に後退。5位の徳島、6位の仙台にも勝点2差で迫られる一方、首位の水戸とは勝点4差、2位の長崎とは勝点3差と悲願のJ1復帰へまだチャンスは残っている。
