「手放すほど、新しいものが入ってくる」60歳目前、初めてのひとり暮らしで見つけた5つの豊かさ
長年メイクアップアーティストとして活躍し、現在は「サリ飯」の名で親しまれる料理教室が人気の岡田サリーさん。ここでは、人生初のひとり暮らしをするなかで、サリーさんが大切にしていることを『別冊天然生活 暮らしのまんなかvol.41』から一部抜粋して紹介します。

ワクワクに満ちたひとり暮らしをスタート

フローリングの床に白い壁。天井の梁(はり)がむき出しになったLDK。タイルばりのキッチンには、色とりどりの鍋や、スパイスのビンがにぎやかに並んでいます。
和のようでもあり、洋でもある。そんな空間が、メイクアップアーティスト・岡田サリーさんが60 歳を間近にして手に入れた、わが家です。
まとめてつくりおけば、ひとりの食事も豊かに

食事は、自分のためだけにイチからつくるのは面倒なので、紫キャベツの酢漬け、キャロットラペなど、まとめて野菜のつくりおきをしているというサリーさん。
「黒米を混ぜて炊いた主食、サバのソテーなどをワンプレートにするのが定番です」(岡田サリーさん、以下同)
食卓に受け継がれる、父からの教え

フランスで生まれ育った父の教えで、幼い頃から必ずランチョンマットを敷くのが習慣。
「美しさとおいしさは、当たり前の毎日を豊かにしてくれます」
キャンドルの灯りに癒やされる時間

夕方からキャンドルを1本ずつ灯すのが、サリーさんの習慣のひとつ。ゆらゆらと揺れる火を見つめているだけで、ほっと心が落ち着くそう。
「ものを所有することより、そんな時間をいとおしむ暮らしを大事にしたいですね」
「これまで」を手放したら「これから」が楽しみに

親や自身の離婚、夫との死別。波乱万丈の人生だったけれど、すべての経験が力になったと話すサリーさん。
「私、ずっと手放してばかりいるんですよ。でも、別のなにかが必ず入ってくる。もって生まれたキーワードは『変化』。何歳になっても人は変わることができる。だから、流れにひょいと飛び乗れるよう、いつも身軽でいたいって思います」
人は所有することで幸せになると思い込みがちです。でも、抱え込もうとすると今度は、失うことが怖くなります。手の力を抜いて、風に吹かれて。「今が幸せであれば、それで十分」と語るサリーさんが、欲張りを卒業することの心地よさを教えてくれました。
