欧州CLの試合中にファンが倒れ死亡 サポーターは応援中止 勝利にもバイエルン指揮官「喜べなかった」
Bミュンヘンは6日(日本時間7日)、同日に本拠アリアンツ・アレーナで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第4節のベンフィカ戦で、高齢の男性ファンが試合観戦中に心臓発作で倒れ、病院へ搬送される途中で死亡が確認されたと発表した。
独紙ビルトによると、男性ファンはキックオフ直後に心臓発作で倒れた。救急隊員らが駆けつけて救命措置を行い、前半33分頃に病院へ搬送されたが、サポーターグループはファンが倒れた直後から応援歌やチャントを中止。サポーターグループは「緊急医療が入ったため、今日はいつもどおりの応援はできない。スポーツよりも命が大切だ。家族や友人の皆さんの健康を祈る」と声明を発表した。
試合は後半22分、MFムシアラがヘディングシュートを決めてBミュンヘンが勝利。ゴールが決まった瞬間は歓声が上がったものの。試合中のスタジアムはほぼ静かだった。試合中は公式SNSでの情報発信を控えたクラブは試合終了から約1時間後、ファンの死亡を発表し哀悼の意を表した。
Bミュンヘンのコンパニ監督は試合後の会見で「今、サッカーについて話すのは難しい。試合後、いつものように喜べなかった。選手たちが知ったのは試合後だ。我々はいつも、全てのファンが無事に帰宅することを願っているが、残念ながら今日はそうならなかった」と声を落とした。