ボディそのものが震えて鳴るギター、最高でした
今一番欲しい楽器、見つかっちゃった。
アコースティックギターに電気的な回路を内蔵したものをエレアコと呼びます。エレキなアコギですね。アンプと繋いだりギター側にボリュームがあったりと、生音以外のアプローチが持ち味。
ところが、僕の知っているエレアコの常識をバチコンしてくれたギターをYAMAHAさんが展示していました。それが、東京楽器博2024で見かけた「YAMAHA TAG3C」というモデル。
アクチュエーターでボディを「鳴らす」!
一見するとスタンダードなアコギ。しかし側面を見ると…。
エフェクターを操作するボタンを搭載! ディレイ、リバーブ、コーラス、そしてルーパーが搭載されていて、このギターだけでバッキングのループ録音や出力もできちゃうというわけ。ストンプもシールドもアンプも不要でループ演奏が楽しめるってマジ?
「ってことはスピーカーが仕込まれてるってこと?」と思うやもしれませんが、こちらをご覧ください。
「YAMAHA TAG3C」はスピーカーではなく2基のアクチュエーターをボディ内部に内蔵していて、ひとつはボディの底板側に。
見えにくいけど、もうひとつはボディ天板側に配置されています。これが振動することで、ボディそのものを箱鳴りさせてスピーカー化させているわけです。
音量も充分で、体感で10W〜15Wくらいは鳴っていた印象です。騒がしい会場でもエフェクトの存在が感じられるほどしっかり聞こえました。
ギターはBluetoothでスマホと接続し、専用アプリでエフェクトの詳細な設定やルーパーの保存などが可能(10個もループを保存できる。練習用バッキングをキープしておくのも良いね)。さらにスマホで再生した音楽をギターから出力するなんて面白いこともできちゃいます。
ループの繰り返しポイントはボディの側面の丸い部分をタッチ。ストンプ型のルーパーと違って足での操作やテンポ設定ができないので、このあたりの操作性はやや癖ってとこですね。とはいえ実際にループ録音を試してみましたが、スムーズに操作できました。
今までにない発想のIoTアコギ
この「YAMAHA TAG3C」、海外ではすでに発表済みでレビュー動画などもあがっています。
ルーパーの操作性が柔軟で、オーバーダブやアンドゥ・リドゥにも対応。リバーブなどのエフェクトの品質も安心のYAMAHAクオリティゆえ、どっぷりと演奏に浸れますよ。
充電端子はマグネット式で、ポロっと取れても端子を傷めない配慮が嬉しい。フル充電で約5時間ほど駆動するそうです。エレアコらしくLINE出力も搭載。
海外でのお値段は1,399ポンド(約27万6700円)ですが、セッティング不要ですぐループ演奏やエフェクトが楽しめるアコギなんて、魅力的すぎる…! ソロ演奏も上達しそう。
Source: YouTube1, 2