ドル円はややしっかり、株高など支え、大統領選を控え値幅は限定的=東京為替概況
  
 ドル円は152円台での推移。前日に151円50銭台まで一時ドル売りが進んだ流れを受けて、朝は152円10銭台とやや低い水準でスタート。本日の米大統領選を前に様子見ムードが広がる中、日経平均の500円以上の上昇、中国本土株の堅調な動き、またそれを受けて寄り付きのマイナス圏から買いに転じ1%以上上昇した香港ハンセン指数の動きなどを支えにドル円はしっかり。午後に入って152円55銭まで上値を伸ばした。
  
 もっとも大統領選を前に行き過ぎた動きにも警戒感。大統領選に関しては、これまでトランプ共和党大統領候補が優勢との思惑からドル買いが入りやすくなっていたが、終盤戦に入ってハリス民主党候補が巻き返しを見せ、ほぼ横一線の状況。激戦州と呼ばれる7州のうち、アリゾナ、ジョージア、ノースカロライナ、ネバダをトランプ氏が抑えた模様も、ミシガンとウィスコンシンでハリス氏が逆転してリード、残るペンシルベニアをとった方が勝利という状況。同州ではトランプ氏がリードも、わずかに0.4%の差となっており、どちらになってもおかしくない状況。トランプトレードと呼ばれたドル買いの調整も、ドル売りを仕掛けるほどではないという展開。
  
 ユーロドルは朝からほぼ膠着。レンジはわずかに8ポイント。
  
 ユーロ円はドル円の上昇を受けてしっかりも、165円92銭までと166円を付けきれず。
  
 12時半に豪準備銀行(中央銀行)金融政策会合の結果発表され、市場予想通り据え置きとなった。声明もほぼ想定通りで市場はほとんど反動を見せず。
  
MINKABUPRESS 山岡