ホーバスジャパンの18歳が注目の一戦で圧巻23得点 福岡大大濠・渡邉伶音 代表デビューへ「本気で狙いに行く」【ウインターカップ福岡県予選】
◆バスケットボール全国高校選手権福岡県予選最終日 福岡大大濠84―57福岡第一（4日、アクシオン福岡）
福岡大大濠はアジア・カップ予選の日本代表直前合宿メンバーに選ばれた渡邉伶音（3年）が23得点と躍動し、ライバル撃破に貢献した。
福岡第一の留学生センター相手に1対1で優位に立ち、バスケットカウントもマーク。3点シュートも成功させた。8月の全国高校総体（インターハイ）準決勝で美濃加茂（岐阜）に敗れた悔しさから「自分が少し強引にでも攻めに行く強い気持ちを持った」と奮起した。
インターハイ後は片峯聡太監督から、これまでのセンターやパワーフォワードではなく、より外からも攻めるスモールフォワードのポジションでのプレーを求められた。将来性豊かな渡邉が活躍できる可能性を広げるためで、渡邉は「外からどんどん仕掛けていけ、と言われ、少し下がり気味だった守備も前から行くようになった」と運動量が増し、体が絞れてプレーの切れが増した。
トム・ホーバス監督率いる日本代表がパリ五輪後初めて臨むアジア・カップ予選。その直前合宿メンバー23人に、現役高校生で唯一選ばれた。「経験を積む意味（での招集）と思われているかもしれないが、自分は本気で狙いに行く」と代表戦デビューへ意欲を高める。「周りは全員プロなのでフィジカルや経験の部分で自分は浅いところが多いと思う。でも、運動量や思い切りの良さは若い選手の売りだと思うので、どんどん見せていきたい」。18歳は代表で自信を高めてから、3年ぶりの優勝が懸かるウインターカップに乗り込むつもりだ。（末継智章）
