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 阪神の佐藤輝が、“特守漬けの秋”を送る。キャンプ地・高知入りしたこの日、きょう1日から始まる鍛錬の日々へ決意を新たにした。

 「やることは多い。一つ一つやるべきことをしっかりやって、頑張りたい」

 さらなる飛躍を見据えて目の色を変える背番号8の取り組みを、首脳陣も全力でサポートする。藤本総合コーチが、安芸キャンプでの特守漬けの方針を示した。「輝は秋季キャンプでも個別は毎日、守備練習。今春キャンプであれだけやって、秋季練習でも毎日やった。さらにまだまだ、秋季キャンプでも継続してやる」

 今季は三塁手ではリーグワーストの23失策を記録。すでに甲子園での秋季練習から居残り特守などに取り組んできたが、キャンプではそれ以上に、がむしゃらに白球を追いかける日々になる。それは佐藤輝本人も望むところ。「(守備は)自分の時間をしっかりとってやっていきたい」と言葉に力を込めた。

 起用方針も見えてきた。「(佐藤輝が三塁に集中するのは)もちろん。一つのところに課題を持って取り組もうとしている選手に、わざわざ違うところをさせるというのは考えづらい」と藤川監督。秋時点で三塁専念ということは、すなわち来季も「三塁・佐藤輝」が構想されているということに他ならない。若手の手本となる姿勢を見せつつ、自身にも磨きをかける秋となる。 (松本 航亮)