豊岡で「音楽に染まれ!」フレデリックも出演『TOYOOKA MUSIC DAY’24』11月9日

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 平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、豊岡市民会館の藤原孝行さんが出演。若者が、音楽やダンス、演劇などの文化芸術に触れる機会を増やすためのさまざまな施策について語った。

豊岡市民会館の藤原孝行さん

 豊岡市民会館(豊岡市立野町)は、市民が多様な音楽芸術、舞台芸術に触れられる機会を設けようと、年間を通じてさまざまなイベントを企画している。

 今年5月に行われた「とよフェス×手話SONG OF SIGN」は、手話をメインにした音楽イベント。入場者数596名のうち高校生以下が195名を占めるなど、若年層も多数参加するイベントとなった。すべての歌に手話をつけるという初の試みも好評を得たそうで、劇場におけるバリアフリー問題について考えるきっかけにもなったという。

 7月に「陸上自衛隊第3音楽隊の避難訓練コンサート」、8月には「京都橘高校吹奏楽部演奏会」を開催。吹奏楽やグランドピアノの無料開放など、文化に触れる機会を多種多様な形で創出している。

 11月9日(土)には、音楽イベント「TOYOOKA MUSIC DAY’24」の開催も予定されている。

 豊岡市から首都圏、京阪神へのアプローチが容易になったとはいえ、市内在住の中高校生が都会に出向いて生ライブに触れる機会はまだまだ少ない。

 同イベントは、テレビやYouTubeなどでしか触れることのできないアーティストのライブを豊岡市民会館で開催することで、迫力ある生のライブエンタテインメントを体感してもらおうという試みだ。

 同イベントには、フレデリックとDENIMSの2組が登場する。

 フレデリックは、神戸で結成された4人組バンド。思わず踊りたくなるような、リフレイン率の高いリズミカルなサウンドが特徴。今年6月に公開されたオリジナル劇場アニメーション『数分間のエールを』の主題歌『CYAN(シアン)』を担当するなど、注目を集めている。

 DENIMSは、どこか懐かしさを感じるのに、新しくてオシャレなサウンドを届ける4人組バンド。ヒップホップやジャズなどの要素を自由自在にミックスし、オープンなマインドで音を鳴らす独自のサウンドが魅力だ。

 同イベントの開催について、平田さんはこのようにコメントした。

「但馬の作家・山田風太郎は、よく授業をさぼって映画を観に行っていたそうです。さぼることは推奨できませんが(笑)、豊岡の若者が、放課後により気軽に文化活動に参加できるようにしたいですね」(平田さん)

 平田さんの言葉を受けて、藤原さんも意気込みを語った。

「将来、このようなイベントなどの企画・運営に関わる若者が増えることで、若者が自分事としてイベントに関わり、情熱を引き継いでいく仕組みを醸成したい。豊岡の若者が、ライブ会場の臨場感、興奮や熱狂に触れることにより、夢や活力をもつ人が増えることを願って、これからも企画します」(藤原さん)

豊岡市民会館の藤原孝行さん(写真中央)、番組パーソナリティーの平田オリザ(同左)、田名部真理(同右)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2024年10月31日放送回より