ソフトバンク“ギータ2世”笹川が堂々のPSデビュー 日本S初出場で初安打、初盗塁
◇SMBC日本シリーズ2024第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(2024年10月30日 みずほペイペイD)
堂々のポストシーズンデビューとなった。ソフトバンクの“ギータ2世”こと笹川が「9番・左翼」で日本シリーズに初出場。初安打、初盗塁をマークした。
前夜に奈良原ヘッドコーチからスタメン起用を通達された。「やっと来たという気持ち。失敗して当然だし、活躍したらプラス。プラスしかないという気持ちで楽しみにしていました。萎縮している場合じゃない」。気負いは一切なかった。ポジティブ思考で大舞台に臨んだ。
0―1の6回に先頭でDeNA先発・ケイから左前打を放った。1死からは二盗に成功。得点には結びつかなかったものの、はつらつとしたプレーでチャンスを広げた。守備でも7回に本塁への返球で補殺を記録するなど走攻守で躍動した。小久保監督も「こんな大きな舞台で動じることなく、しかも走りましたしね。なんか楽しみです」と収穫として挙げた。
高卒4年目。今季はプロ初出場を果たし、6月15日の阪神戦ではプロ初本塁打を放った。師匠・柳田からお祝いとしてプレゼントされたスーツケースは、今回のシリーズでも愛用している。
将来の中軸候補として期待されている若鷹は「チームが負けたので悔しい。日本一になることをチームは目指している。そこに貢献したい」と力を込めた。 (木下 大一)