Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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今、回す人が続出。幅広い人たちを虜にする進化したカプセルトイの魅力とは?

レバーを回して出てくるカプセルに何が入っているかは開けてみてのお楽しみ!そんなカプセルトイがいま人気沸騰中なのです。コロナ禍に人に会わずに買えるとカプセルトイ専門店が増えたことによりブームが再燃。市場規模は2023年度640億円と過去最高となり、10年前の2倍に急拡大しています。この6歳の女の子がやっていたのは…?

(6歳児)
「やったー」

欲しかったものがゲットできたようですが、実はこのカプセルトイ、カプセル自体もおもちゃになっていて、中の人形と一緒に遊べるようになっています。この高校生がのぞき込んでいたのは化粧品のミニチュア。

(高校生)
「なんだろう…ちょうど白潤出ました。狙ってたやつ出てうれしいです」

大きさは本物の20分の1。カバンにつけたりして楽しむそうです。この家族に話しを聞くと、一番夢中になっているのはお父さんのようで…。

(利用客)
「欲しいものは買います。こういうウサギのやつとかです。子どもそっちのけで見てます」

子どものころからカプセルトイが好きで、今では専用の棚まで。

(利用客)
「500円の商品もあるので(月に)5000円くらい使ってるんじゃないかな」

この女性は、カプセルトイの店を見つけると、ついつい入ってしまうといいます。

(会社員)
「お目当てのものではないですね」

何が出るかわからないカプセルトイ。欲しいものではないものが出ることもありますが、それでも回してしまう魅力とは?

(会社員)
「普通に(お店で)これって買うよりかはランダム性があるので、欲しいものが出た時の喜び感がありますかね」

そんな偶然の出会いに魅力を感じ、ハマる人が続出しているようです。

静岡県内にも大型のカプセルトイ専門店が。この店では800種類のカプセルトイがずらりと並んでいます。中でも人気なのは?

(カプセルラボ静岡店 平田 竜吉さん)
「平成レトロ、昭和レトロのような、懐かしいなと思えるような商品が人気です」

今、若い世代の間では、平成に流行したものを“平成レトロ”と呼び、その懐かしさから、それらがミニチュアのカプセルトイになったものが人気なのです。

こちらは、当時、女子高生に人気だったブランドのロゴが入ったゼブラ柄の鏡。それがカプセルトイでは9分の1のサイズに。この専門店でも、“平成レトロ”を目当てにやってくるお客さんが。

(会社員)
「MDのカプセル(トイ)をやりました」

今、30代から40代の人には懐かしいオーディオディスクのMD。今では使われなくなりましたが、これが4分の1サイズのカプセルトイに。当時、使っていたという、この女性は…。

(会社員)
「携帯持ってなかった時とかはMDで聞いてたので、きょうも懐かしいなと思いました」

青春時代によく使ったアイテムとの再会に、懐かしくて、ついついやりすぎてしまうこともあるそうです。そんな人気のカプセルトイですが、日本では50年以上の歴史があり、これまでにも多くのヒット商品がありました。1983年には、キン肉マン消しゴム通称“キン消し”が小学生の間で大流行!1994年には、ウルトラマンシリーズが人気となり2012年には、SNSがきっかけとなりコップのふちに乗せて遊ぶ“コップのフチ子”が大ブームとなりました。そして、令和に入り、こんなユニークな商品も登場。その名も『ねぎ袋』。実はこれ、便利グッズで買い物袋から飛び出してしまいがちな長ネギを、すっぽりと収納して運ぶことができるのです。これで、家までネギを折らずに持ち帰ることができます。この『ねぎ袋』、ユニークさだけでなくデザイン性や実用性も兼ね備えていることから10万個売れた大人気商品で、一時は完売してしまいましたが、たくさんの要望で10月から販売が再開されました。“スポッ”とシンデレラフィットする感覚にハマる人が続出したそうです。

ほかにも、サドルの形を生かして発売された『ナンのサドルカバー』は、自分の自転車をすぐに見つけることができる上に、まるで焼きたてのナンのような作りがとてもリアルで、人気が出ています。このように、今ではオモチャだけでなく便利な商品もいろいろと登場しているため、幅広い世代に人気だといいます。

(カプセルラボ静岡店 平田 竜吉さん)
「オープンした当初は若いお客様ですとかファミリー層のお客様などが多かったんですけれども、現在は世代幅広く40代、50代のお客様も増えていますね」

どんなものがあるか見て回るだけでも楽しめ、そこでの思わぬ出会いにワクワクするカプセルトイ。みなさんも、この世界を一度のぞいてみてはいかがですか?