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 ◇SMBC日本シリーズ第4戦 DeNA―ソフトバンク(2024年10月30日 みずほペイペイD)

 DeNAの三浦大輔監督(50)が30日、ソフトバンクとの「SMBC日本シリーズ」第4戦の試合前に取材に応じ、前日第3戦の試合後に東が語った「指笛」について私見を述べた。

 三浦監督は「ベンチでは聞こえなかったので、何かなって。真相はね…なぜ指笛がタイミング的に鳴ったのかっていうのは、投げてる東は気になるところで、一球一球、魂を込めて投げていますからね。それに何か影響があるようであれば、ルールじゃないですけど、マナーの部分なんでね。あのあたりはね真剣勝負を楽しんでもらいたいと思いますけどね」と自身の考えを語った。

 「指笛」を巡っては、前夜に行われた第3戦のDeNAが2点リードで迎えた6回裏のソフトバンクの攻撃中に先発マウンドを任され力投を見せていた東が原球審に指笛を鳴らすポーズでアピール。原球審による指示で「お客さまにお願いいたします。試合進行の妨げになります行為はご遠慮願います」と場内アナウンスを流した。だが、再び聞こえたのか、責任審判の笠原二塁塁審がネット裏に再度アナウンスするよう指示。場内アナウンスで「お客さまにお願いいたします。投手が投げる間際の口笛などはご遠慮いただきますようお願いいたします」と「口笛などはご遠慮…」と具体的な形で伝えられた。

 勝利投手となった東は試合後「(みずほ)ペイペイドームが指笛は禁止されていないので全然問題がないんですけど、ただ投げる瞬間、モーションに入ってからわざと吹く感じだったので、ただ、それだけはやめてほしいと。繊細過ぎるという意見もあるかも分からないですけど、僕たちはこれが仕事で、人生をかけてやっているので。悪気がなかったかもしれないですけど、僕にとっては凄く気にしてしまった。バックネットでやっていたと思うので、凄く聞こえる。禁止されていないので、駄目とは言えないですけど、ただタイミングというのは考えてほしいなと。投げる瞬間にやったりしてきていたので。僕たち一球一球が勝負の世界でやっている中で、そういうことはやめてほしい」と訴え。その後に自身のSNSも更新し「炎上覚悟で言います」と自身の思いをつづっていた。

 逆襲の1勝を挙げてから一夜明けたチームの雰囲気については「昨日よりも(選手たちが)いい表情で、今日もやってやろうというね」と明かし、先発のケイには「持っているものを全部出し切ってほしい」と期待を寄せた。

 また、右尺骨の骨折で離脱していたが、28日の全体練習から1軍に合流している山本祐大について「今日からベンチに入れますよ。試合に出られる可能性があるからこそベンチに入れます」と明言した。

 ≪ハマスタでは指笛禁止≫東が敵地での登板中に指摘した指笛。本拠地・横浜スタジアムでは禁止事項になっている。球団公式サイトの「観戦時のお願い」の「観戦ルール」として「応援に際しての禁止事項」の項に「拡声器の使用、指笛での応援」と記載されている。