維新・馬場代表に立民・野田代表から首相指名での協力要請 「改革案」「意味のない迎合」に言及
日本維新の会の馬場伸幸代表(59)が30日、立憲民主党の野田佳彦代表(67)との会談後、国会内で会見。11月11日召集の特別国会で実施される「首相指名選挙」について、協力を要請されたことを明かした。
馬場氏は「野田代表の方から、首班指名を含めて、今後国会活動についても協力してやっていきたいというお話がありました。具体的には、解決されていない政治とお金の問題、国会改革。特別委員会のスクラップ&ビルドを含めて、協議をさせてほしいという申し出があった」と述べた。
首相指名選挙については「決選投票になれば、野田佳彦と書いて欲しいと言われた」と話し、石破茂首相(67)と野田氏の決選投票になった場合、野田氏の名前を書くよう求められたとした。
馬場氏は「首班指名のことを含めて、両党間で協議をしていく」としながらも「意味のない迎合というのは、逆に国民の方から『何をしてるんだ』と言われると思いますから、野田さんの名前を書くにしても、国民の皆さんが『なるほど』と思っていただけるような大きな大義、具体的な改革案、そういうものがなければ我々はくみすることはない、とはっきり申し上げた」と説明した。
さらに「我々はずっと是々非々と言っている。野田さんの名前を書くかどうかが優先されるのではなくて、改革ができるかどうかを優先している。それを野党第一党の立憲民主党がされるのであれば、そこに協力をする。推進するために、野田さんの名前を書かなければならないのであれば、うちのメンバーと協議をする」と道筋を立てた。
「政策、改革が実現するかどうかが最大のポイント」と指摘した馬場氏は「きょう初めてお聞きしましたから『承りました』という状態。絶対協議すると言っているわけではない。国会改革とか政治とカネの問題をどういう風にするかという協議についてはやりますと」と強調した。
馬場氏は「これは自民党からもし、そういう申し出があってもやりますよ。うちは是々非々ですから」と述べたが、自民党との両にらみで協議していくかどうかを記者団から問われ「自民党さんから何の連絡もないんで。今、国民民主党さんにかなりアプローチされている。今のところ、我々のことは眼中にないということだと思う」とした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)