7回から登板のヤンキース守護神 3連敗の重圧もフリーマン先制弾で「少しモチベーションが増した」
◇ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース 11ー4 ドジャース(2024年10月29日 ニューヨーク)
ヤンキースは29日(日本時間30日)、本拠ヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ(WS)第4戦でドジャースを11-4と破り、3連敗から初勝利を挙げた。WSでの11得点はドジャースを4勝2敗で下した1978年の第5戦(12-2)以来の大量得点。第5戦は30日(同31日)にヤンキースタジアムで行われる。
ヤンキースは6-4で迎えた7回からライターが4番手として登板。1死二塁で1番・大谷翔平投手を空振り三振に打ち取ると、守護神ウィーバーを投入した。ウィーバーはベッツを空振り三振に仕留め、8回もフリーマンを中飛球、T・ヘルナンデスとマンシーは連続三振で3者凡退。ドジャース打線を完全に沈黙させた。
試合は初回、フリーマンに4戦連発となる先制2ランを打たれながら、3回のボルピの逆転満塁本塁打でムードが一変した。ウィーバーはフリーマンを「この選手は超人だと思った。とても優れた大リーグの選手であり、最高のステージでやっていることは驚異的だからリスペクトを示さなければいけない」と評しながらも、「まだ序盤だから巻き返す時間はあった。(先制されることで)少しモチベーションが増した。生き残りをかけているんだから、やらなければいけなかった。脱帽しつつ、感謝だ」とチームが奮い立つ要因になったと明かした。
ボルピの1発については「重荷が取れた。ボルピのようにエナジーをもたらしてくれる選手からそれが出たのはいいものだ」と語り、「正直にならなければいけないが(3連敗で)プレッシャーや重荷があった。(それが)1スイング、一瞬で変わるものだ」と明かしながら解説。WSで3連敗後に4連勝する初のチームになれるか、と問われると「未来は予言できない。ストーリーを語るのはあなたたちの仕事だ。私はそのための材料を供給する。予想はできないが、一日ごとにやっていくよ」と答えた。