砲撃により破壊された住宅=2月1日、ウクライナ北東部ハルキウ州イジューム/Roman Pilipey/AFP via Getty Images

(CNN)西側の情報当局者は29日、少数の北朝鮮の部隊が既にウクライナ国内にいるとの見方を示した。北朝鮮の部隊はロシア東部での訓練を終えて前線へ移動しており、その数はさらに増えると当局者は予想している。

ウクライナ国内の北朝鮮部隊の存在は、北大西洋条約機構(NATO)や米国防総省の予想より先を行っていた。28日の時点でNATOなどは、北朝鮮の兵士約1万人がロシア東部で訓練を行っており、一部はロシアのクルスク州へ向かったとの見方を示していた。ウクライナ軍は8月以来、クルスク州の一部を制圧している。

北朝鮮の部隊について当局者は29日、「既に相当数が行動を起こしているようだ」との見方を示した。ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は先週、同国情報機関の予想として、北朝鮮の部隊は27日に戦闘区域に到達すると述べていた。

米当局者は、北朝鮮の部隊がウクライナに入ったという情報についてはまだ確認できていないと述べた。ただ、北朝鮮部隊の配備に関する情報で米国は遅れを取っている。北朝鮮の部隊がロシアにいることを米当局者が公式に確認したのは、韓国が指摘した数週間後だった。