新しいファーストミットで一塁のノックを受ける井上(撮影・中田匡峻)

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 「阪神秋季練習」(29日、甲子園球場)

 阪神・井上広大外野手(23)が29日、秋季練習に合流し、一塁挑戦に意欲を見せた。今季ウエスタンでは一塁守備につくこともあったが、「いつ出番があるかもしれませんし、誰かがケガするかもしれないので」と自らの判断で2カ月前にファーストミットを用意。従来のサイズよりやや小さめのタイプで、「ゴールデングラブをとってる岡本さんと同じカタで作ってもらった」と巨人・岡本和モデルをチョイスしたことを明かした。

 この日もシートノックで一塁をこなした。外野登録ながら、自身で用具を整えて一塁守備への準備を怠らない姿勢を、藤川新監督は「魅力的な選手になるんじゃないですかね、そういう気持ちがあれば」と称賛。「純粋じゃないですか。そういう心がいいなと思うし。何でも用意されるというふうに思わないことが、重要なのかな」とチャレンジ精神を評価した。

 秋季キャンプに向けても、井上は「基礎練習がまずは大事。そういうのもしっかりやって、ゲームとか実戦的なノックもやっていければ」と一塁の守備力向上に余念はない。今季プロ1号を放った若虎は、出番を求めて新境地にも切り込む。