敗戦投手となったクラーク・シュミット

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● ヤンキース 2−4 ドジャース ○

<現地時間10月28日 ヤンキー・スタジアム>

 ニューヨーク・ヤンキースがドジャースとのワールドシリーズ第3戦に敗戦。シリーズ成績0勝3敗となり、15年ぶりの大舞台で早くも崖っぷちに立たされた。

 2連敗で本拠地に戻ったヤンキースだったが、先発右腕クラーク・シュミットが誤算となった。初回、1番大谷翔平にストレートの四球を与えると、3番フリーマンに3戦連発となる右越え2ランを被弾。3試合続けてドジャースに先制を許した。3回表にも先頭打者への四球から一死二塁のピンチを招き、2番ベッツの適時打で失点。3回途中3失点でマウンドを降りた。

 打線は3点を追う4回裏、4番ジャンカルロ・スタントンが右腕ビューラーからこの試合初安打となる左翼線二塁打を放ち、一死二塁のチャンスを作った。5番ジャズ・チザムJr.は右前へライナー性の打球を運ぶも、右翼手ベッツが好捕。続く6番アンソニー・ボルペは左前安打を放ったが、左翼手テオスカー・ヘルナンデスの好返球により二塁走者スタントンが本塁憤死。好守備に阻まれ、無得点に終わった。

 その後、ドジャースのブルペン陣に対して6回裏、7回裏と2イニング続けて好機を迎えるも、決定打が出ることはなく、無得点のまま8回終了。4点を追う最終回、二死から9番アレックス・バードゥーゴが2ラン本塁打を放ったが、反撃及ばず3連敗を喫した。

 今季で120回目を迎えたワールドシリーズの歴史において、3連敗からの逆転制覇を果たしたチームは無し。シリーズ4連敗での決着は過去21度あり、タイガースがジャイアンツに喫した2012年が最後。ヤンキースとしては1963年、今回と同じドジャースに敗れて以来61年ぶりとなる。本拠地ファンの前で被スイープという屈辱まで後が無い状況に追い込まれた。