日経225先物は11時30分時点、前日比200円高の3万8870円(+0.51%)前後で推移。寄り付きは3万8600円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8605円)にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まった。前日の大幅な上昇によって利益確定に伴うロング解消の動きが入った形だろう。ただし、現物の寄り付き直後に付けた3万8430円を安値にロングが強まり、中盤にかけて心理的な抵抗線となる25日移動平均線(3万8740円)を突破すると、一時3万8920円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は3万8800円~3万8900円辺りでの保ち合いを継続している。

 朝方は利食い優勢で始まったが、下値の堅さが意識されるなか、押し目待ち狙いのロングが入った形となった。また、日東電工 <6988> [東証P]が決算評価から買われ、好業績期待から他の電子部品や半導体株の一角に買いが広がったことがセンチメントを明るくさせた。日経225先物は25日線を上回っての推移が続いており、後場も同水準をキープするようだと、終盤にかけてショートカバーを誘う可能性がありそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.48倍に低下した。一時14.44倍に低下する場面もみられたが、同水準に位置する25日線が支持線として機能している。指数インパクトの大きいアドバンテスト <6857> [東証P]が堅調な半面、東京エレクトロン <8035> [東証P]は弱い値動きのなか、スプレッドを狙いづらいところである。

株探ニュース