英財務相、米英関係は強固なまま 誰が大統領でも
David Lawder David Milliken
[ワシントン 25日 ロイター] - 英国のリーブス財務相は25日、11月5日の米大統領選で共和党のトランプ前大統領あるいは民主党のハリス副大統領のどちらが勝利しても、米英関係は強固なままだと語った。
ワシントンで開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に出席していた同氏はロイターのインタビューに応じ、「われわれは米国民が選んだ大統領と協力する」と発言。英政府はとも大統領時代のトランプ氏とも、現副大統領のハリス氏とも仕事をしてきたと述べた上で、「大統領選でどちらが勝利しても、米英の強固な関係は続くと確信している」と語った。
リーブズ氏は、IMF・世銀会合での米選挙を巡るムードについての質問には、国民の生活費の圧迫を和らげる政策が注目されていると答えた。
トランプ前政権の後半、米英は英国の欧州連合(EU)離脱後の目標であった自由貿易協定(FTA)に向けた交渉を開始したが、バイデン氏が勝利した2020年大統領選の頃には交渉は頓挫した。
バイデン政権は英国との関税削減協定を追求してこなかったが、22年に鉄鋼・アルミ製品の追加関税を巡る対立の解消で英国と合意した。
リーブズ氏は、米国とのFTA協議に戻る可能性はあるかと問われると、直接の回答は避け、「米国は英国にとって最大の輸出市場であり、非常に重要な貿易相手国だ」と答えた。