やや守備的な方向へシフトしたアーセナルに対し、リヴァプールが前に出る時間が続く。サラー、アレクサンダー・アーノルド、ライアン・フラーフェンベルフらが次々とゴールに迫るも、仕留め切ることはできない。71分にはサラーが右サイドを破り、カーティス・ジョーンズがフィニッシュまで持ち込んだが、ここはブロックされて枠には飛ばせず。

 アーセナルはうまくリヴァプール攻撃陣を押さえ込んでいたものの、75分には再びアクシデントが襲う。ティンバーが足を攣ってプレーを続けられず、18歳のマイルズ・ルイス・スケリーが緊急出場。アーセナルはポゼッションの時間こそ減らしたが、1点リードを保って終盤に突入する。

 直後の80分にはそのルイス・スケリーが絡んでアーセナルがカウンターへ。左サイドでルイス・スケリーからのパスを引き取ったガブリエウ・マルティネッリがボックス内に侵入しようと試みるも、ここはイブライマ・コナテが圧巻のスピードで寄せ、ボールを奪い取る。

 ここからリヴァプールがカウンター返し。ドミニク・ソボスライとのワンツーで前進したアレクサンダー・アーノルドが背後のスペースへ流し入れると、最前戦がヌニェスがボックス右へ侵入。マイナスへ落とすと、最後はサラーが左足で難なく流し込み、リヴァプールが再び同点に追いついた。

 スコアをイーブンとされたアーセナルは、85分に投入されたガブリエウ・ジェズスが終盤にゴールに迫る場面を作る。90分にはジェズスがネットを揺らしたものの、直前のプレーでファウルが確認されて得点とはならず。勝ち越しゴールは奪えずにタイムアップを迎えた。

 アーセナルとリヴァプールによる注目の上位対決は痛み分けのドローで終了。前日に行われた今節をマンチェスター・シティが勝利で終えたことで、リヴァプールは2位に陥落。アーセナルも3位につけているが、両者の勝ち点差は「4」のまま。遠藤は後半アディショナルタイムよりピッチに立った。

 この後、両チームは30日にカラバオ・カップ4回戦が控えている。アーセナルは2部のプレストン・ノースエンドと、リヴァプールは三笘薫が所属するブライトンと、ともに敵地で対戦する。

【スコア】
アーセナル 2−2 リヴァプール

【得点者】
1−0 9分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
1−1 18分 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)
2−1 43分 ミケル・メリーノ(アーセナル)
2−2 81分 モハメド・サラー(アーセナル)

【スターティングメンバー】
アーセナル(4−4−2)
GK:ラヤ
DF:トーマス、ホワイト、ガブリエウ(54分 キヴィオル)、ティンバー(76分 ルイス・スケリー)
MF:サカ(85分 ジェズス)、ライス、メリーノ、マルティネッリ(85分 ヌワネリ)
FW:ハヴァーツ、トロサール

リヴァプール(4−2−3−1)
GK:ケレハー
DF:A・アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン(63分 ツィミカス)
MF:フラーフェンベルフ、マック・アリスター(63分 ソボスライ);サラー、C・ジョーンズ(90+1分 遠藤航)、L・ディアス(63分 ガクポ)
FW:ヌニェス


【動画】サカ、ファン・ダイクのゴール