木村拓哉(左)と西田敏行さん

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 俳優の木村拓哉が27日放送の「木村拓哉Flow」(Tokyo fm)に出演し、虚血性心疾患で17日に亡くなった俳優の西田敏行さん(享年76)について哀悼した。

 木村は「僕も訃報を耳にした時には、なんか非常に落ちてしまいましたね」とショックだったことを明かした。

 初めて共演したのは、1998年に放送された時代劇の主演ドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」(TBS系)だった。

 同作品で信長を木村、斉藤道三を西田さんが演じた。

「好きな俳優さんになるのが当然。現場でお会いして、『よろしくお願いします』ってごあいさつさせていただいた時に、『よろしくね。あんたステキだね。こちらこそよろしく。一緒に楽しもうね』が込められた『ああ〜。こんちは、こんちは』って言ってくれた」

 2007年1月期のドラマ「華麗なる一族」(TBS系)でも共演した。西田さんが台本にセリフを入れる時に同席。すると西田さんはジャズを流しながら作業していたという。

「僕は(音楽を聞きながらの作業を)したことがないので『西田さんって、いつも(音楽を)流しながら台本を入れたりするんですか』って聞いたら『ん〜、だって気持ちいいじゃん』ってふうに言ってくれて、セリフを体に入れることを気持ちいいことに変換しちゃうんだ」と振り返った。

 さらに「常に笑ってくれてた。自分にマネはできないと思うんだけど。ステキな先輩が現場で接してくれたことを忘れずに、自分もいろんな作品に向き合っていきたいな」としみじみと語った。

 最後に「本当にたくさんの笑顔をありがとうございました。ステキな作品を(残してくださり)ありがとうございました。虹の橋を渡った向こう側ではきっと、好きな『気持ちいいじゃ〜ん』って音楽を聞きながら、大好きなお酒だったり、楽しんでいただきたいなと思います」と追悼した。