飼い犬のためにファーストクラス買ったが「乗務員の要請で移動して犬が死んだ」
米国である男性がアラスカ航空を相手取り訴訟を起こした。男性は自身が飼う犬のために飛行機のファーストクラスのチケットを購入したが、航空会社側の要請でエコノミークラスに移動して犬が死んだと主張している。
米NBCニュースなどによると、サンフランシスコに住みマイケル・コンティロさんは16日、アラスカ航空を相手取りサンフランシスコ高裁に損害賠償請求訴訟を提起した。
訴状によると、コンティロさんは昨年11月に父親と2頭のフレンチブルドッグとともにニューヨークに出かけた。彼は犬のためにファーストクラスのチケットを購入し、ニューヨークに無事到着した。ニューヨーク滞在中も犬は元気だった。コンティロさんが飛行機に乗る前に動物病院に連れていった時も獣医師から2頭とも長距離飛行をしても大丈夫と言われたという。
問題はサンフランシスコに戻る2月1日に発生した。
彼は行きと同じようにファーストクラスのチケットを購入した。アラスカ航空の規則で飛行前に客室内にペットを持ち込むという事実を知らせ、空港で1頭当たり100ドルの追加料金を支払った後、規定に合うキャリアに犬を移した。
だが離陸直前に乗務員らが安全のためエコノミークラスに移動するよう要求したと主張した。コンティロさんは「離陸直前に犬を移すのは犬にとても危険だ。いま人であふれる席へ移せば犬が不安がり興奮し極度に危険な心臓問題につながる」と説明した。しかし乗務員は彼の説明を無視したという。
結局乗務員の要請に従ったコンティロさんは2頭のうち1頭の呼吸が荒くなり不安な症状を見せたと主張した。彼らがサンフランシスコに到着した時には犬の体はすでに完全に死後硬直した状態だったという。
米国獣医学協会によると、パグやブルドッグのような短頭犬種は飛行中の呼吸に問題が生じる可能性が高いため客室に搭乗するよう推奨している。
コンティロさんは訴訟を提起するまで航空会社から犬の死に対し何の連絡も受けていないとし、死亡した犬をめぐり「子どもがいない私に息子のような存在だった」と説明した。
一方、アラスカ航空はこれと関連して現在まで公式な立場を出していない。