中国農業科学院、3分野を強化し「南繁硅谷」を建設へ

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農業科学研究のナショナルチームとしての中国農業科学院は農業生物遺伝資源の導入、表現型・遺伝子型の研究、南繁(南方地域における繁殖・育種)遺伝資源バイオセキュリティーの三つの分野に焦点を当て、農業テクノロジーイノベーション、施設・設備、人材育成、国際協力、産業けん引、地域発展の支援能力の向上を加速させ、「南繁硅谷(シリコンバレー、科学技術イノベーションが進んだ地域の意味)」の建設を後押ししている。新華社が伝えた。

これは海南省三亜市でこのほど開かれた中国農業科学院南繁科学技術イノベーション活動推進会で明らかになったことだ。海南省は育種が盛んな地域だ。中国農業科学院、海南省農業農村庁、三亜市人民政府などは近年、国家南繁研究院共同建設協力協定に署名し、国家南繁作物表現型研究施設、国家野生稲遺伝資源バンクを建設し、使用している。建設する種業イノベーションセンターは間もなく使用開始される。18のチーム・600人超の科学研究者が駐留し、科学研究プロジェクトを担っている。

今回の会議で発表された「中国農業科学院の海南省における質の高い発展計画の実施案」によると、2025年までに農業生物遺伝資源導入、表現型・遺伝子型研究、南繁遺伝資源バイオセキュリティーなどの分野で国際的な影響力を持つ現代科学技術イノベーション体制をほぼ完成させる。35年までに世界の主要な農業科学センターを完成させ、世界動植物遺伝資源導入中継拠点と南繁科学研究育種拠点の効率的な稼働と、自由貿易港体制の健全化・改善を力強く支援する。

中国農業科学院は60年以上にわたり多くの南繁拠点を建設し、稲、トウモロコシ、綿花などの500以上の画期的な新種を育成した。毎年1000人以上の科学研究者が海南省との間を行き来し、育種のイノベーションに取り組んでいる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)