25日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=152円01銭前後と前日午後5時時点に比べ11銭程度のドル安・円高。ユーロは1ユーロ=164円50銭前後と同28銭程度のユーロ高・円安で推移している。

 前日のニューヨーク市場では米長期金利の上昇が一服し、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りポジションの巻き戻しを促して一時151円台半ばまでドル安・円高方向に振れた。その後は持ち直しの流れとなったが、日本時間25日午前8時過ぎに三村淳財務官が、加藤勝信財務相とイエレン米財務長官が会談し、日米両国で為替に関して緊密な意思疎通を図ることを確認したことを明らかにした。あわせて、三村財務官が為替相場を巡り「一方向、急激な動きがみられる」と発言したと伝わると、再び151円台半ばまで下押し圧力が掛かった。仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)にかけてはドル買い・円売りの流れとなり、再び152円台に乗せた。

 ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0822ドル前後と同0.0027ドル程度のユーロ高・ドル安で推移している。

出所:MINKABU PRESS