スポニチ

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 学校の会見場で指名を待ち続けた帯広農の最速147キロ左腕・渋谷は、胸を張った時に制服の第2ボタンが勢いよく飛んでしまうハプニング。支配下での指名はなかったが、地元の日本ハムから育成での“ラブコール”を受けた。

 「ファイターズは小学校の頃からの憧れの球団。同じ左投げの宮西投手は憧れの選手。150キロを出せるように頑張りたい」と心を躍らせた。

 21年夏の甲子園に出場した兄・悠稀さんと同じ帯広農に進学。昨春左肘を痛めるなど公式戦4試合の登板に終わった中で急成長を見せ、今夏十勝支部予選では帯広緑陽との初戦で圧巻の22奪三振をマークし“北のドクターK”として注目を集めた。

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)とは遠縁。広尾町出身の八角理事長は祖母のいとこにあたる。渋谷自身は面識はないが、横綱のようなスケールの大きな選手を目指し、育成からはい上がっていくつもりだ。(武田 政樹)