新幹線を予約しようとしたところ、「のぞみ」「こだま」「ひかり」によって金額が違うことに気づきました…何が違うのですか?

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コロナ禍が落ち着いたこともあり、旅行に出掛けたり、仕事でも出張が増えてきたりと新幹線を利用した移動の機会も徐々に増えてきています。何気なく乗っていた新幹線に「のぞみ」「こだま」「ひかり」などの種類があることはご存じでしょうか。 本記事では、新幹線の種類による違いについて解説します。予約する新幹線選びの参考にしてみてください。

新幹線の基本知識

全国新幹線鉄道整備法の第二条によると、新幹線(新幹線鉄道)とは「主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道」と定義されています。
新幹線は、全国に10路線あります。それぞれの新幹線には名前がついており、「のぞみ」「こだま」「ひかり」の列車があるのは、東京~新大阪間をつなぐ、東海道新幹線です(一部は山陽新幹線の岡山駅や博多駅まで運行)。
東京・名古屋・大阪と日本の三大都市を直結する東海道新幹線の「のぞみ」「こだま」「ひかり」は、それぞれ走る区間、停車駅、速さが異なります。
 

それぞれの列車の概要や特徴

のぞみ、こだま、ひかりには、それぞれ次のような特徴があります。
 

のぞみ

のぞみは1992年に誕生した、3つのなかで一番新しい新幹線です。
のぞみは東海道新幹線のなかで停車駅が最も少ない新幹線です。停車するのは、品川駅・新横浜駅・名古屋駅・京都駅のみとされています。東京・新大阪間の移動時間は3つのなかで最も速く、2020年3月のダイヤ改正によりすべてののぞみが2時間30分以内になりました。
また、一部の列車が新大阪から先の山陽新幹線区間にも乗り入れているため、東京から博多まで1本の新幹線で行くことも可能です。
 

こだま

こだまは、東海道新幹線開通の1964年から走行している新幹線です。一番の特徴は、各駅停車であることでしょう。停車駅に数分間とどまり、途中でのぞみやひかりに追い抜かれるため、東京から新大阪へ行くのに約4時間かかります。
こだまは終点までの所要時間が3つの新幹線で最も長いですが、人気の温泉旅行地でもある熱海などへのアクセスに必要不可欠であり、多くの観光客に利用されています。
 

ひかり

ひかりは、こだまと同様に東海道新幹線の開業より走行している新幹線です。ひかりは停車駅が決まっているのぞみやこだまとは違い、停車駅がそれぞれ異なるのが特徴です。そのため、急ぎの用事でひかりを利用する場合は、乗車予定の新幹線の所要時間をあらかじめ確認しておくといいでしょう。
なお、のぞみと同じく山陽新幹線に乗り入れるものもありますが、岡山駅までである場合が多く、博多駅まで1本で行ける電車はないようなので注意が必要です。
 

列車によって金額が異なるのか

東海道新幹線は、のぞみの指定席やグリーン席を利用して乗車する場合、他の列車よりも特急料金が高くなります。ただし、自由席はどれを利用しても値段は同じです。
なお、のぞみは繁忙期になると通常期の指定席特急料金から200~400円プラスされることもあるようなので、年末年始の帰省時には注意が必要です。さらに最近では、年末年始やゴールデンウィーク、お盆の期間限定でのぞみが全席指定になるため、チケットの手配を忘れてしまい、希望の新幹線に乗れないということがないよう気をつけましょう。
新幹線利用の際は、移動の目的に合わせて列車を選び、快適な移動時間を過ごしてください。
 

出典

デジタル庁 e-GOV 法令検索 全国新幹線鉄道整備法(昭和四十五年法律第七十一号) 第二条
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー