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【インタビュー】タレントで女優の野呂佳代(40)がテレビ朝日系「ザ・トラベルナース」(木曜後9・00)で、2022年10月期に続き、コミュ力高めの食いしん坊ナースを好演している。岡田将生(35)と中井貴一(63)が出演し、一定の医療行為を行えるアメリカの看護資格「ナース・プラクティショナー(NP)」を持つ那須田歩(岡田)と、すご腕ナースの九鬼静(中井)のコンビが“患者ファースト”で医療現場を改革していく姿を描く。前作は世帯平均視聴率12・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした人気作だった。「出演ドラマに外れなし」と言われ、女優業で引っ張りだこの野呂に2年ぶりに今シリーズに“凱旋”する思いを聞いてみた。(鈴木 美香)

 2年前はまだ女優出演歴が浅く「すごい方々と共演している」とドキドキだった。「こんなに(女優業を)続けてやれるとは思っていなかった時で、経歴が素晴らしい皆さんと共演できることに緊張感がありました。だけど、めちゃくちゃ好きな現場で、皆さんにまた会いたいなという思いがすごくあったので、今回すごくうれしいです」

 役衣装の白衣に身を包み、晴れやかな表情が浮かぶ。前作後、女優としてのオファーが増加。実績を積み重ね、“凱旋”した今回。臨む気持ちに違いはあるのか。

 「明るくて食べるのが好きで、行動が先に出ちゃうという(役名の)福美ちゃんのキャララクターが自分のようで、当時はやりやすかったんです。だけど、今回は2年間の時を経て、もうちょっと成長した自分というか、皆さんと接するのが楽しみでもあって。今はどういう感じでお仕事をされているのか、気持ちはどういう感じなのか…とか、仕事のスタイルを勉強したい人たちばかりなので、そういうことも思いながら臨んでいます」

 今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」、NHK「舟を編む〜私、辞書つくります〜」、フジテレビ系「アンメット ある脳外科医の日記」、TBS[西園寺さんは家事をしない」、日本テレビ系「クラスメイトの女子、全員好きでした」などに出演し、それぞれの作品で存在感を放った。

 ドラマ出演が次々と決まる引っ張りだこ状態を「自分が決めているお仕事ではなくて、マネジャーさんが決めて下さっているんで、ありがたいです。本当に夢のような日々です」と感謝。「女優になりたくて芸能界入りしたのでうれしいなと思っています」と心境を語る言葉に実感がこもる。

 かわいらしさと親しみやすさを漂わせる、リアルな演技で支持を得て、今では「野呂佳代の出演ドラマに外れなし」と言われる売れっ子女優。自然体に見える演技は努力が支えてる。「毎回反省しますし、悩むこともたくさんあります。その都度、共演者の人たちからいろいろなことを吸収して、自分の力と知識を固めていきたいと思って現場に向かっています」

 役柄としても、自身としても前シリーズよりも成長した姿を見せようと意気込む今作。

 「2年前は食べるシーンも多くて、顔がパンパンになっていったんですけど、今作では食べていても太っていっていないなというところを見てほしいです!(笑い)」

 明るい声から充実した仕事ぶりが伝わってきた。