(上段左から)岡山天音、山本千尋、宮世琉弥、(下段左から)坂口涼太郎、平田満 ©花沢健吾/講談社 ©2025「アンダーニンジャ」製作委員会

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 2025年1月24日に公開される山粼賢人主演映画『アンダーニンジャ』の追加キャストとして、岡山天音、山本千尋、宮世琉弥、坂口涼太郎、平田満の出演が発表された。

参考:山粼賢人は“ニンジャ”まで極めてしまうのか 実写化過密スケジュールを勝手に心配

 本作は、現代社会に潜む新たな忍者像を描いた花沢健吾の漫画『アンダーニンジャ』(講談社)を、福田雄一が脚本・監督を務め実写映画化する“現代忍者エンターテインメント”。忍者組織「NIN」の末端であり、重大な“忍務”を任されることとなる謎の忍者雲隠九郎を主演の山粼、忍者たちの戦いに巻き込まれていく女子高生・野口彩花を浜辺美波がそれぞれ演じるほか、「NIN」に所属するエリート忍者・加藤役で間宮祥太朗、普段は小説家の編集担当として潜伏する凄腕のくノ一役で白石麻衣が出演する。

 新たに出演が発表されたのは、九郎を取り巻く新キャスト5名。

 岡山が演じるのは、忍者組織「NIN」に所属していたが、脱獄=抜け忍となり、戦場を求める猟奇的な性格の忍者・猿田。山本は、講談高校の生徒で学園のマドンナ的存在だが、どこか掴みどころのない性格でまわりを翻弄するという、いわゆる“あざとい女子”山田美月を演じる。

 宮世が演じるのは、「NIN」の一員であり、組織TOPの孫で、常に熊のぬいぐるみを抱く愛らしい見た目とは一変、刀や手裏剣を巧みに使い戦闘に長けた実力派忍者・蜂谷紫音。坂口は、野口(浜辺美波)の幼なじみで不登校になっていたが、九郎と行動を共にする男子高生・瑛太役に挑む。

 平田は、表の顔は講談高校の主事、裏の顔は音を聞き分ける“順風耳”の使い手である謎の人物役を演じる。

 あわせて、各キャラクターの個性が溢れ出るビジュアルも公開。狂気を孕んだ異様な雰囲気を纏う猿田、あざとい表情とポーズを見せる山田、トレードマークのぬいぐるみを制服に挟み刀を振り上げる蜂谷、下心を満載で不敵な笑みを浮かべる瑛太、そして主事の制服姿で刀を抜く順風耳の使い手の姿が描かれている。背景のタイトル文字には各キャラクターと関係のある場所が写されている。

【コメント】●岡山天音(猿田役)初の福田組、初のアクション、初めて尽くしの現場でドキドキしながら参加させていただきました。これまでアンダーニンジャに限らず花沢先生の作品には常々、脳を揺らされてきたので、こういった形で携わる事が出来て幸せです。そして思春期の頃、メレブのモノマネに明け暮れていた日の自分を迎えに行きたいです。現代に生きる忍者たちの激しく、時に滑稽な戦いっぷりを、ぜひ劇場でお楽しみください。 

●山本千尋(山田美月役)出演が決まった時、台本を読んだ時と何度ガッツポーズをしたことか。今思い返しても胸が高鳴ります。「原作で大好きな場面が実際に出来るぞ!やったー!」と。ワクワクと緊張の中、初めての福田組に参加させて頂きましたが、それはもう初日から楽しくて楽しくて…。どんな事でも喜んでしちゃう自分がいました。「アンダーニンジャ」×「福田雄一監督」の憧れ且つ最強のシチュエーションに何度も幸せを噛み締めました。あまり通ってこなかった制服が着られた事も最初は照れ臭さがありつつ内心嬉しかったり…(笑)役を機に髪を30センチ以上切ったことも良き思い出でした!噂に聞いていたアクションシーンの撮影になると眠りに入る福田監督が見れたのも、先輩方と同じ光景を見れたようで、ちょっぴり仲間に入れたようで何だか嬉しかったです(笑)本当に豪華な皆様と壮大な物語の中でご一緒させて頂きましたので、私も一観客として公開が楽しみでなりません。是非皆様にも何度でも観て頂きたいです。

●宮世琉弥(蜂谷紫音役)蜂谷紫音役を演じさせて頂きました! 宮世琉弥です。今回、本格的なアクションをさせて頂けるという事で全力で演じさせて頂きました!念願の福田監督とご一緒する事ができて幸せでした!福田監督との焼肉すごく美味しかったです(笑)!是非公開を楽しみにしていて下さい。

●坂口涼太郎(瑛太役)福田組初参加の全国苗字ランキング約230位の坂口にこんなに福田監督節を担う重役を任せていただけるなんて、私の何をご覧になってそんなに信頼してくださったのか不思議でしたが、ご期待に応えられるように私のユーモア総動員で挑もうと奮い立ちました。撮影初日。現場に行って福田監督と目が合えば心配というか懸念というか恐れが一見して私に伝わってくるような面持ちをしていらっしゃり、福田監督と同じぐらい血の気が引いたけど、1週間後に「今までどこに隠れてたんだよ!」と言ってくださり、ようやく血の気が戻りました。ニンジャパートは最高にかっこいいと思います。思いますというのも私はかっこいい部分には一切関わっておりませんので、ひたすらユーモア部分に心血を注いでおりました。その作業はアクションとはまた違う命懸け感がございまして、暗中で針に糸を通すような作業でした。現場にいる仲間たちが笑ってくださるかどうかがものさしで、そんな皆様のおかげもあり、大変おこがましいですが、私にとって現時点での代表作とさせていただきたい所存です。きっと世界中の誰もが楽しんでいただける映画になっておりますので、ぜひ映画館でご覧いただければ幸いです。瑛太がそうだったように、スクリーンの中の九郎さんがあなたの人生を変えてくれるかもしれません。

●平田満(主事役)最初にお話をいただいた時には、ナンセンスもSFも自虐ネタも学園モノも好きなのですが、まさか全部まとめてコンパクトにした映画を撮るとは思いませんでした。そして届いたのはおしゃれで可愛い台本、読んでみるとなぜか思わず吹き出してました。衣装合わせの時には、原作の漫画そのままを忠実に再現しようという、愚直なまでのリアリズムに心打たれました。ああ、この人たちはマジなんだと思いました。撮影現場では、粛々と楽しんでプロフェッショナルな仕事をしているスタッフがいました。その時、自分もアンダーニンジャの世界の一員にならなければ、と思いました。でも、一番キャラの強烈な福田監督自身がこの映画に出演していないのが、いまだに不思議です。

(文=リアルサウンド編集部)