西田敏行さん告別式、松崎しげるら「五人会」メンバー涙で見送る…役者人生を表現した戒名も
17日に虚血性心疾患で亡くなった俳優・西田敏行さん(享年76)の告別式が23日、都内で営まれた。
曇天も悲しみをこらえきれないのか雨天に変わった。この日も前日の通夜に続き若手時代からの仲間「五人会」の歌手の松崎しげる(74)、俳優・柴俊夫(77)と田中健(73)や、テレビ朝日系ドラマ「ドクターX」の岸部一徳(77)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の大泉洋(51)ら共演仲間も。公私で親しかった関係者ら約50人が、午前11時から約1時間半、最後の時間を涙ながらに過ごした。
遺影には茶色のスーツを着て手を組み、穏やかな目でほほ笑む写真。祭壇は白や黄色、青い花で彩られた。供花の送り主の名札には、泉ピン子(77)ら参列できなかった役者の名前。位牌(いはい)には戒名「芸月院敏那覚優居士」と刻まれた。関係者によると、西田さんの役者人生を表現した名前だという。
白いひつぎを霊きゅう車に乗せる際には、五人会メンバーらが手を添え、悲しみで目と頬をぬらした。西田さんが運ばれる時には、往年の仲間たちが雨にぬれながら涙を拭った。荼毘(だび)に付されてから、午後5時すぎには、遺骨が都内に帰宅。自宅の中には祭壇用の白い花が次々と運ばれた。
通夜は22日午後6時から行われ、菊池桃子(56)、笹野高史(76)、長谷川博己(47)ら多くの関係者も参列。訃報直後の西田さんの自宅には共演した女優・米倉涼子(49)や俳優の西島秀俊(53)、脚本家の三谷幸喜氏(63)らも弔問に訪れるなど、存在の大きさをうかがわせた。(増田 寛)
◆主な参列者 植村喜八郎、大泉洋、大友康平、岸部一徳、柴俊夫、田中健、前田愛、松崎しげる(五十音順)