古橋のアシストからネットを揺らした旗手。(C)Getty Images

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 久しぶりの得点に、思うところがあったのだろうか。

 セルティックの旗手怜央は10月19日、スコティッシュ・プレミアシップ第8節のアバディーン戦で、先制点となるゴールを決めた。旗手がネットを揺らしたのは、8月25日の第3節セント・ミレン戦以来のことだ。

 今季の旗手は開幕からの3試合で2ゴールと好スタートを切った。だが、その後得点がなく、第6節セント・ジョンストン戦と続くチャンピオンズリーグのドルトムント戦ではスタメンから外れた。

 日本代表でも9月シリーズは招集されながらベンチ入りも果たせず、10月シリーズも再び選出されたが出場機会はなかった。長距離移動をこなしながらも出番がまったくなかったことで、セルティック系メディアが不満を伝えたのは記憶に新しい。

 そういった状況もあって、アバディーン戦のゴールは旗手の士気を高めたと想像される。選手もチームメイトとゴールを祝ってから、スタンドのサポーターに向かって激しい雄叫びをあげていた。
【動画】古橋の正確なアシストから旗手が鮮やかに先制弾!
 この喜びように注目したのが、専門サイト『67 HAIL HAIL』だ。10月21日、「ハタテはセルティックで重要なゴールを決めることに慣れている。レンジャーズ、ハーツ、ハイバーニアンを相手に得点をあげてきた」と報じている。

「だが、土曜の試合で先制点をあげた際にハタテが見たことのないような雄叫びをあげたことは、とにかく一級品だった」

「必要とされるときにハタテが重要な局面で活躍するのは間違いない。ファンは、水曜のアタランタ戦でも彼が同じようにやってくれることを願っているだろう」

 開幕戦ではスロバン・ブラチスラバに5−1と快勝したセルティックだが、続くドルトムント戦では1−7と大敗。激しい批判を浴びた。セリエAの強豪相手に、再び流れを変えることができるか。旗手とセルティックの欧州での戦いぶりに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部