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痛くない「鼻スプレー型」接種とは

インフルエンザの流行期を前に画期的なワクチンの接種が今月から始まりました。これまでの注射型と異なり鼻に直接吹きかける「鼻スプレー型」の接種が、幼児を中心に注目を集めています。

【写真を見る】「痛くなかった」鼻に直接吹きかける “鼻スプレー型” のインフルエンザワクチン接種とは【岡山】

毎年、12月から全国的に猛威をふるうインフルエンザ。その新たなワクチンが…。

(医師)
「大丈夫よ」
「もう終わったよ」

スプレーを直接、鼻に噴霧する鼻スプレー型ワクチン「フルミスト」です。こちらのクリニックでは今月7日から接種を開始。きょう(21日)までに、すでに200人が訪れているといいます。

(父親)「注射じゃないので、前はもっと大暴れして診察室から逃げたりしていたんで、こんなもんなんだ…」

(子ども)
「痛くなかった…」

メリット・デメリットをケースバイケースで判断することが大事

ワクチンを投与すると、鼻からのどにかけての粘膜が免疫を獲得し、身体の中でも抗体が作られるという仕組みです。従来の注射型と比べ効果が1年間と長く、痛みが少ないのがメリット。

普段は注射が苦手だというこちらの男の子は…。

(母親)
「Q何してもらったん」

「ぜんぜん違います。こんなに笑いません。いつもなら笑いません」

(記者)
「Qいつもはどんな感じ?」

(母親)
「シクシク シクシク ずっと泣いています」

さらにメリットはもうひとつ…

(母親)
「1回で済むところ(が良い)」

従来、13歳未満の子どもは2回の接種が必要でしたが、新たなワクチンは1回で済むことも大きなポイントだと医師は話します。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和医師)
「注射型の予防接種は2回必要。それも2週間から4週間の間で受けないといけないから2回目、体調が悪くてのびた、どうしようという相談が今までありました。そういう意味では1回で済むし痛くないし」
「やはり予防接種なんで注意すべき点はある」

注意すべき点は…現状、新たなワクチンを接種可能なのは2歳から18歳まで。さらには妊娠中の人や免疫不全の人も接種できないため従来の注射型ワクチンを利用してほしいと話します。

(みやはら耳鼻咽喉科 宮原孝和医師)
「ケースバイケースで判断することが大事」

<スタジオ>

ーインフルエンザのピークは12月~2月です。11月までには予防接種をこころがけてください。新ワクチン「フルミスト」は品薄なので、気になる人は早めに問い合わせを…。