xikers (C)ユニバーサルミュージック

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韓国アーティストの日本デビューが続くなか、ATEEZを輩出したKQ Entertainmentが5年ぶりに世に送り出したボーイズグループ・xikers(サイカース)がシングル「Tsuki (Lunatic)」で日本デビューを飾った。平均年齢19歳。フレッシュでキラキラしたルックスと、新人らしからぬ貫禄あるパフォーマンスでデビュー前からATEEZのアメリカ公演や『KCON』に出演。2024年3月に発売した3rdミニアルバム『HOUSE OF TRICKY:Traial And Error』が全米Billboardメインチャートである「Billboard 200」の73位で、デビューアルバムに続き2回目に該当チャートにチャートインしたことで、さらにその人気は拡大。いま、世界が注目しているxikersのメンバーに、今回の日本デビューについて、さらには「Tsuki (Lunatic)」収録楽曲について話を聞いた。

――まずは自己紹介とともに、xikersに初めて会う人たちに向けてグループの“推し曲”を1曲教えてもらえますか?

YUJUN(ユジュン):僕はYUJUNです。ぜひ聴いていただきたいのは「TRICKY HOUSE」です。僕たちの韓国でのデビュー曲で、僕たちのイメージと合っているからです。

JINSIK(ジンシク):みなさん初めまして。僕はJINSIKです。オススメ曲は、最近僕がよく聴いている「Break A Leg」ですね。

JUNMIN(ジュンミン):はい、僕はJUNMINです。僕の推し曲は「ROCKSTAR」!! この曲は僕のプレイリストにずっと入ってて、いつ聴いても胸がワクワクするので、ぜひみなさんも聴いてみてください。

SEEUN(セウン):こんにちは、SEEUNです。僕がお薦めしたいのは「Sunny Side」という曲。この曲はとても明るいナンバーで、楽しみながら歌った曲なんです。xikersの爽やかな一面が感じられると思います。

YECHAN(イェチャン):YECHANです。僕は「XIKEY」を聴いて欲しいです。これを聴くと僕たちxikersというグループのエネルギーを感じられるはずです。

HYUNWOO(ヒョヌ):こんにちは、HYUNWOOです。僕も「XIKEY」なんですよね。僕たちのグループのカラーを一番よく表してる曲といえばコレです!

HUNTER(ハンター):HUNTERです。僕がお薦めしたいのはもちろん日本デビュー曲となった「Tsuki (Lunatic)」です。聴いて下さい!

SUMIN(スミン):こんにちは。僕の名前はSUMINといいます。僕がお薦めしたいのは「Supercalifragilistic」。僕がすべての曲の中で一番好きな曲なので、みなさんにも聴いてもらいたいです。

MINJAE(ミンジェ):僕はリーダーのMINJAEです。僕はこの秋、散歩しながら聴くとぴったりな「Break A Leg」をオススメしたいですね。

MINJAE (C)ユニバーサルミュージック

――ありがとうございます。xikersというグループ名にはどんな意味が込められているのですか?

MINJAE:これは、座標を意味する“x”と、旅をする“hiker”を合わせた言葉で、無限の可能性と座標を探して旅に出る少年たち。そんなグループとしての豊富が込められています。

――xikersは平均年齢が19歳ということですが、グループのなかで一番少年だなと感じるメンバーを挙げるとしたら?

SEEUN:YUJUNじゃないかな。メンバーのなかで一番、天真爛漫でロマンチストなので、少年っぽさを感じます。

――次は「xikersといえば○○」の〇〇のところに言葉を当てはめて、自分たちの特徴、魅力、他のグループと違う部分をアピールしてみて下さい。

SUMIN:はい! 「xikersといえば“多種多様”」。僕たちは各々が違う魅力を持っているところが長所なので、ステージを見ても一人ひとりの姿が際立っていて、そのお陰でステージ上が華やかに見えると思います。

HUNTER: 僕は「xikersといえば“エネルギー”」だと思います。ステージでもエネルギー溢れた姿をみなさんにお見せしていますし、ファンのみなさんもそういうところが好きなんだと思うんです。エネルギーは僕たちの最大の特徴だと思います。

JUNMIN:僕は「xikersといえば“宝箱”」だと思っています。なぜかというと、輝く少年たちが集まったグループだからです!

JUNMIN (C)ユニバーサルミュージック

――xikersといえば、メンバー全員が揃ったキレキレの、息の合った力強いパフォーマンスを見たときのインパクトも魅力だと思うのですが。

SEEUN:そうですね。僕たち人数が多いので、そのダイナミックさ、溢れ出る力強さは僕たちのパフォーマンスの魅力だと思います。

――ライブ中、あれだけ激しいパフォーマンスを続けても息が切れないように普段からトレーニングを積み重ねているんですか?

SEEUN:少しずつみんなで努力して体力をつけています。

――ちなみにパフォーマンス面でもっとも息が上がる曲を挙げるとしたら?

全員:「Red Sun」!!

――全員一致で。

HYUNWOO:めちゃくちゃエネルギー溢れる楽曲です。

――そんな秘密まで教えてくれてありがとうございます。そして、そんなxikersはこのたび日本デビューした訳ですが。

全員:パチパチパチ(大拍手)。

SUMIN (C)ユニバーサルミュージック

――日本デビューすることを聞いた状況、聞いたときはどんな感じだったのか教えてください。

MINJAE:なにかの撮影の途中で、車で移動しているときに曲を聴かされて。「この曲で日本デビューすることが決まったよ」と言われたので、メンバーみんな“ウォー!”“イェー!!”と大はしゃぎして喜びました。デビューまでの準備に時間をかけることができたので、そこはとてもよかったです。

――デビュー作は収録曲すべて、書き下ろしの日本オリジナル楽曲なんですね。

SUMIN:ええ。これも聞いたときは正直、ワクワクする気持ちと、緊張する気持ち半々だったんですよ。なぜなら、僕らは日本語で歌うのは初めてだったので、どんな風に歌ったらいいのかすごく悩みました。でも、ついに日本語で歌った曲で日本で音楽活動ができるんだと思うとワクワクして、これで日本のroadyたちにいっぱい会えると思って頑張りました! 
※roadyの「y」は座標を表す「y」が正式表記です。

JINSIK (C)ユニバーサルミュージック

――ここからはデビュー作に収録された楽曲について聞いていこうと思います。表題曲の「Tsuki (Lunatic)」はどんなxikersが感じられる曲になったと思いますか?

MINJAE:月のメタファーとして、例えば満月を見ると人が狼へと姿を変えるという伝説があるように、月というのは一つの仕掛けになるような存在だと思うんですね。それと同じように、僕たちxikersもこの曲でこれまでとは違った姿をお見せすると言えばいいのかな。そんな作品に仕上がっていると思うので、月夜の晩、姿を現す僕たちの新しい姿を確認してみて下さい。

――おぉ~。でもたしかに、新しいxikersの魅力を確認できる作品でした。

SEEUN:そうなんです。僕たちはこれまで強烈な楽曲をたくさん見せてきたと思うんですが、「Tsuki (Lunatic)」という曲はもちろんそれもありながら、大人っぽいところも見せているので、そこはいままでとちょっと違いますよね。

HYUNWOO (C)ユニバーサルミュージック

――振り付けでは、サビのポイントダンスも印象的でしたね。

YECHAN:はい。ここはちょっと楽しい感じで。簡単にできる動きなので、ぜひroadyたちにもチャレンジして真似してもらいたいです。

――日本語でのレコーディング、やってみてどんなところが大変でした?

JINSIK:今回日本語で歌うにあたって、いつもとは違う発声で歌わなければいけなかったので、そこがとても難しかったですね。

JUNMIN:とくに、タイトルの「Tsuki (Lunatic)」の“つ”の発音がとても難しかったです。なので気をつけながらたくさん練習して、レコーディングとしました。(と言ったあと、それぞれが“つ”の発音をし始める)

――上手に発音できてるじゃないですか!

全員:ありがとうございます!

――日本語であのラップをするのは、相当大変だったと思うのですが。

SUMIN:その部分は頑張って準備しました。レコーディングスタジオにいらっしゃった通訳の方に一つひとつ発音を確認しながら教えてもらって。それを憶えて、口に馴染ませてからレコーディングを進めていったんです。

――レコーディングはめちゃくちゃ時間がかかったんじゃないですか?

YECHAN:レコーディングよりも、その前。口に馴染ませるのに時間がかかりました。なので、レコーディング前にたくさん練習をしました。

――ではそんな「Tsuki (Lunatic)」のMVの見所、撮影のときのエピソードを教えて下さい。

YUJUN:MINJAE兄さんのパートなんですけど、(2番のサビ前のモノクロ映像が続く中で)帽子をパッと被り直す瞬間がめっちゃカッコいいので、そこに注目です!

HUNTER:ブリッジパートはスタジオの照明をすべて落として、カメラと四角いライトボックスの照明だけで撮影したんですね。そこで踊っているYUJUNさんだけ注目して見て下さい。

JUNMIN:じゃあ僕はエピソードをお話しますね。1番が終わったあとに、僕が風船ガムを膨らませる場面があるんですけど。最初は、膨らんだその風船のなかに僕がCGで入るという設定だったんですよ。だけど、7~8回やっても風船が膨らまなかったんですが、最後の瞬間、やっと風船が膨らんだんですよ! そのとき、そこにいたスタッフさんから一斉に大歓声があがって、僕は本当に嬉しくてホッとしました。これは初めてお話しするエピソードで、まだどこにも話してないです(笑顔)。

――ありがとうございます! 他に何かある方はいらっしゃいますか?

HYUNWOO:ガラスの透明な床に僕らが乗っかって撮影したシーンがあるんですけど。透明な床で踊るのは初めてなので慣れるのに時間が少しかかりましたが、だんだんと慣れてきて、やっていくうちにとても楽しく撮影できました。

――完成したMVも、これまでのxikersとは違う部分が出せた気がしますか?

全員:(日本語で)はい! 

MINJAE:楽曲同様、MVの制作、方向性についてもいままでとは違うものをということだったんですね。それで、今作ではクールでありながらシックで、カッコいいだけではなく落ち着いた雰囲気もある映像にしたいということだったので、これまでとは違う印象になっていると思います。

SEEUN (C)ユニバーサルミュージック

――では、続いてC/W曲についても聞いていきたいと思います。「Cool」、「Are you serious?」はどんな楽曲になったと思っていますか?

MINJAE:まず「Cool」はミディアムテンポで、エレクトリックサウンドとアコースティックギターの響きが調和した、パワフルさを感じることができると思います。タイトルも歌詞も“僕たちはカッコいいんだぜ”、“それは自分たちが一番知っている”と自信に溢れた曲になっています。対して「Are you serious?」のほうは、roadyたち、さらにはメンバーたちにも伝えたいことが込められた曲になりました。全体的にロマンチックな洗練された楽曲になっています。

SEEUN:なので「Cool」は僕たちのクールでかっこいい姿を、「Are you serious?」は僕たちのロマンチックな姿を見せられたと思っています。

――この3曲のなかで、本当のxikersの姿にもっとも近いのは?

全員:(日本語で)「Tsuki (Lunatic)」。

SEEUN:クールでどことなくハマってしまう魅力が普段の僕たちに近いと思います。

YUJUN (C)ユニバーサルミュージック

――分かりました。今作でデビューした後、今後日本の音楽活動でみなさんがやってみたいと思っていることは?

SEEUN:日本にある大きい会場で僕たちだけのコンサートをしてみたいです。

――具体的にどことかありますか?

SEEUN:東京ドーム!!

HUNTER:僕はユニバーサルスタジオジャパン内でライブをしてみたいです。子供の頃、ユニバーサルスタジオや東京ディズニーランドで歌って踊るキャストを見て、僕たちもやってみたいなと思ったからです。

JINSIK:僕はライブ会場ではないんですが、音楽的なところで、もっともっといろんなジャンルの楽曲にチャレンジしてみたいです。

――なるほど! コラボしてみたい日本のアーティストとかいますか?

HYUNWOO:以前韓国で(韓国でも人気のシンガーソングライター)冨岡愛さんとバスキング(路上ライブ)をしたとき、とても楽しかったので、またコラボしてみたいです!

HUNTER (C)ユニバーサルミュージック

――ではこの流れで、いま一番好きな日本語を教えて下さい!(この質問に対しては流暢な日本語で返答)

HYUNWOO:「油そば」です。一番好きな食べ物です。

SUMIN:「焼肉」と「すき焼き」と「しゃぶしゃぶ」が大好きです。

JUNMIN:僕は「お腹いっぱい」です。

HYUNWOO:僕は「お腹ペコペコ」です。

HUNTER:僕は「roady大好き」です。

YECHAN (C)ユニバーサルミュージック

――では今後のxikersとしてどうなっていきたいか。夢を教えて下さい。

JINSIK:僕は多くのファンのみなさんが、僕たちが新しい音楽を出すたびにいつも楽しんで聴いてくださったら、それだけで嬉しいです。

――謙虚ですね。

JINSIK:その上で、世界じゅうで活躍するグループになりたいです!!

YUJUN:ATEEZ先輩と同じように『コーチェラ(・フェスティバル)』のステージに立ちたいです!

HUNTER:僕たちだけで東京ドームのステージに立ちたいですね。

――では、最後にxikersから日本のroadyへ一言メッセージをお願いします。

SEEUN:日本のみなさん、僕たちにたくさんの関心と愛を寄せて頂きありがとうございます。僕たちこれから日本でもたくさん頑張っていきますので、どうか期待していて下さい!

取材・文=東條祥恵