カレー鍋を食べ、英気を養う日本維新の会の馬場代表(16日、東京都港区で)=野口哲司撮影

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 2022年に代表に就任し、初めての衆院選に臨む。

 地元・大阪を離れ、東京で連日新人らの応援に入り、「国民に負担を押しつける政治か、我々がやってきた『身を切る改革』を選択するかが大きな争点だ」と声をからしている。

 地域政党として大阪で誕生した党の「全国政党化」を打ち出し、昨年の統一地方選で地方議員、首長「600人以上」の目標を達成した。今回の衆院選では「野党第1党」と「与党の過半数割れ」を目指す。

 高校卒業後、ファミリーレストランのコックを経て政界入りした異色の経歴。多忙で自ら料理する時間はなく、最近の息抜きは「安くておいしい店」探しだ。

 お気に入りは東京・赤坂の飲食店のカレー鍋。スパイスの効能で疲労回復を図れるといい、同僚らと毎週訪れる。16日には4か所での演説とテレビ出演を終えた午後9時半から夕食をとり、「明日に備えてパワー満タン」と笑顔を見せた。

 自らの性格を野球の「8番・捕手」に例え、「みんなが気持ちよくプレーできる舞台を作る」と努めてきた。ただ、大阪・関西万博の費用高騰や、推薦した前兵庫県知事のパワハラ疑惑などで逆風が吹き、党勢は低迷している。「奇策はない。大阪の改革実績を愚直に伝え、全国で実現したい」と、支持拡大に向けて全国を飛び回る。(政治部 金山真梨)