米FRB、年内あと1回か2回利下げの可能性=SF連銀総裁

写真拡大

[9日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は9日、連邦準備理事会(FRB)が先月実施した0.50%ポイントの利下げを「完全に」支持すると述べ、経済が自身の予想通りに進展すれば年内にあと1回か2回の利下げが実施される可能性があるとの見解を示した。

ボイシ州立大学でKTVBのキャスター、キャロライン・ホリー氏のインタビューに応じた。

デイリー氏は「労働市場は減速している」と述べ、インフレ率がFRBの目標である2%に向かっていることに確信を示した。

政策金利に変更がない中、実質金利は上昇していたとし、「私の判断ではそれは最終的に経済を崩壊させ、インフレ面で何も新しい成果をもたらさない方策だった」とし、「労働市場のさらなる減速を望まない」と語った。

先月の0.50%ポイントの利下げは「政策を経済と一致させる」手段で、「次回の会合での対応や今後の調整のペースや規模を示唆するものではない」と指摘した。

また「私の経済見通しを踏まえると、年内にあと1回か2回の利下げが想定される」と語った。

先月公表されたFRB当局者の予測では大半が年内に1回か2回の0.25%ポイント利下げを見込んでいる。

デイリー氏は、失業率が4.1%となっている現在の労働市場が完全雇用状態にあるとの認識を示した。