今冬の去就が注目されている冨安。(C)TOSHI TAKEYA(SOCCER DIGEST)

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 フィジカルの問題がなければ、立場は安泰のはずだ。しかし、戦列離脱を繰り返していることで、去就を巡るうわさは後を絶たない。それでも、冨安健洋はアーセナルで栄光を目ざし続けている。

 今季もプレシーズンに負ったケガのために開幕から出遅れ、先日ようやくシーズンデビューを飾ったばかりの冨安。度重なる負傷に、放出報道も浮上している。実力が確かなだけに、関心を寄せるクラブは少なくない。

 そのひとつが、イタリア王者のインテルだ。ボローニャ時代の実績で、守備の国における冨安の評価は高い。ユベントスやナポリ、ミランといった他の強豪たちとともに、シモーネ・インザーギ監督率いる昨季チャンピオンは、動向を注視していると言われる。

 だが、インテル専門サイト『InterLive.it』は10月8日、「夏のマーケットで複数のイタリア勢からの関心が報じられていたが、選手が考えているのはできるだけ早く復帰することのみ」と報じた。
 
 さらに、同メディアは「フィジカルの問題が続き、テクニカルスタッフの中で序列が落ちていくリスクは避けられない。そこで(インテル会長ジュゼッペ・)マロッタはイタリア復帰という提案を受け入れるように説得できると信じていた。インテルのように勝つ準備がすでに整っている野心的なクラブであればなおさらだ」と続けている。

「だが、どうしようもなかった。直近の情報によれば、ロンドンに残って勝負するというのが選手の強い考えだ。最後まで、たとえスタメンになれずベンチスタートになっても、だ。そもそも、現時点の序列で後れをとっているというだけで、すべてを諦めるような日本人がいるだろうか?」

 足りないのは、シーズンを通じて継続的にピッチに立つことだけだ。戦列に戻った冨安が、今季を戦い抜けることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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