ウイングアーク1st、2024年12月より生成AIを主要製品に適用、業務の効率化を加速
ウイングアーク1st株式会社が、同社の主要製品に生成AI技術を適用することを発表した。これにより、顧客は帳票やデータ活用の分野で、業務の自動化と効率化を実現し、データ分析の精度向上や業務負担の軽減、トレーニング教育コストの削減といった生成AIのメリットを享受できるようになる。

ウイングアーク1stは、現在提供している製品に生成AI技術を組み合わせた新しい体験を提供する。特に、「dejiren(デジレン)」はAIプラットフォームとして機能を刷新し、大規模言語モデル(LLM)のインターフェースとしての提供を開始する。このプラットフォームは、定型・非定型帳票のOCR処理や各種サービスとの連携を行い、2024年11月よりデータ処理ごとに最適な生成AIモデルを組み込んだ機能を順次提供する。

「dejiren」を通じて、ユーザーは各プロジェクトや業務内容に応じて適切なLLMを個別に選択する必要がなく、業務のデジタル化やDXを自動的に実現できるようになる。

ウイングアーク1stは、生成AIを活用した業務自動化の具体例をいくつか紹介している。

・小売り現場における活動記録・日報報告
ユーザーは在庫棚などの現場状況を写真撮影し「dejiren」に投稿するだけで、画像データが解析され、状況が分析される。その結果、報告者名や位置情報などが自動取得された日報が自動生成され、本部への報告が完了する。

・製造現場における不具合報告
販売した製品の不具合を現場から即座に報告することが可能で、報告者は不具合製品の写真を「dejiren」に投稿したり、フォームから選択して入力することができる。音声入力にも対応しており、簡易な報告が行える。

・経費精算
領収書の写真を撮影し「dejiren」に投稿すると、画像からテキストデータがOCR処理され、そのまま「invoiceAgent」に領収書が保管される。ワークフロー起票から承認までのプロセスが自動化され、手間を省く。

ウイングアーク1stは、生成AIを活用することで、業務の効率化や自動化を実現し、顧客に新しい価値を提供することを目指している。これにより、企業は業務の生産性向上を図ることができ、競争力を高めることが期待される。