米国株式市場=反発、インフレ指標控え ハイテク株に買い

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[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。今週後半に予定されるインフレ指標や第3・四半期の企業決算発表に注目がシフトする中、ハイテク株への買い戻しが強まり、前日の下落分を取り戻した。

S&P総合500種の中ではS&P情報技術が上昇率トップとなった。データ解析企業パランティア・テクノロジーズや、サイバーセキュリティー会社パロアルト・ネットワークスが相場の上げをけん引した。

大型ハイテク株がS&P500とナスダック総合を押し上げた。エヌビディアが4.1%高と1カ月ぶりの大幅な上昇率だったほか、アップル、テスラ、メタ・プラットフォームズが1.4─1.8%上昇した。

先週末発表の雇用統計が予想を上回ったことを受け、投資家の間では米連邦準備理事会(FRB)による11月の50ベーシスポイント(bp)利下げ観測が後退した。市場は金利見通しに関する次の手掛かりとして10日発表の消費者物価指数(CPI)に注目している。

グレンミードの投資戦略・調査責任者ジェーソン・プライド氏は「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて雇用統計とCPIがFRBにとって2つの主要な項目になるだろう」とした上で、CPIが予想の範囲内なら11月に25bpの利下げが行われる前兆になるとの見方を示した。

S&Pの大半の業種が上昇した一方、素材は0.4%下落。中国の刺激策を巡る楽観的な見方が弱まり、金属価格が下落したことを受けた。

米上場の中国企業株も売られ、アリババ集団、京東集団、PDDホールディングスが5.4─7.5%安となった。

エネルギーは原油安を受けて2.6%下落し、8月20日以来の大幅安となった。

11日に大手銀行の決算発表を控える中、第3・四半期の企業業績にも関心が集まっている。

ペプシコは1.9%高。通期の増収率見通しを下方修正したものの、調整後の1株利益が予想を上回った。

米取引所の合算出来高は115億7000万株。直近20営業日の平均は121億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 42080.37 +126.13 +0.30 42022.65 42128.56 41874.72

前営業日終値 41954.24

ナスダック総合 18182.92 +259.01 +1.45 18017.93 18203.05 17989.70

前営業日終値 17923.90

S&P総合500種 5751.13 +55.19 +0.97 5719.14 5757.60 5714.56

前営業日終値 5695.94

ダウ輸送株20種 15863.60 +80.86 +0.51

ダウ公共株15種 1030.31 +2.94 +0.29

フィラデルフィア半導体 5266.10 +69.30 +1.33

VIX指数 21.42 -1.22 -5.39

S&P一般消費財 1575.63 +16.18 +1.04

S&P素材 596.05 -2.20 -0.37

S&P工業 1145.39 +2.47 +0.22

S&P主要消費財 869.27 +5.81 +0.67

S&P金融 754.45 +4.26 +0.57

S&P不動産 271.85 +0.76 +0.28

S&Pエネルギー 701.53 -18.97 -2.63

S&Pヘルスケア 1769.99 +9.55 +0.54

S&P通信サービス 316.05 +3.35 +1.07

S&P情報技術 4443.06 +92.14 +2.12

S&P公益事業 403.65 +0.23 +0.06

NYSE出来高 8.84億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39525 + 565 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 39375 + 415 大阪比