橋本環奈NHK朝ドラ「おむすび」初回からツッコミ続発「反省会」の内容とは

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 9月30日に放送スタートした、橋本環奈がヒロインを務める2024年度下期のNHK連続テレビ小説「おむすび」。初回の平均視聴率は16.8%、個人視聴率は9.4%と、前作「虎に翼」の初回視聴率16.4%(世帯)、9.3%(個人)を上回る数字となった。

 だが上々のスタートかと聞かれて「そう浮かれてもいられない」と答えるのはテレビ誌記者だ。

「朝ドラの初回視聴率の良し悪しは元々、前作の評判に影響される面が大きい。つまりこの数字は『虎に翼』の評判が良かったからこそのもの。それに橋本が持っている数字もあるでしょうからね」

 そんな不安を煽るように、視聴者からは不穏な反応が出ている。第1話が終了した直後から「今回は途中離脱決定だな」といった発言がネット上に数多く上がっているのだ。「離脱」とは連ドラを最終回まで視聴せず、途中で見るのをやめてしまう行為のこと。悪名高い2022年度上期「ちむどんどん」でさえ、初回終了直後にこうした反応はなかったというのだ。

 その「ちむどんどん」では「#ちむどんどん反省会」なるハッシュタグが登場し、内容に対するツッコミどころが議論されていたが、「おむすび」でも「#おむすび反省会」が早くも登場している。

「橋本ら出演者のギャルファッションへの否定的な反応は放送開始以前から見られましたが、放送後はそのツッコミどころ盛りだくさんの内容に、視聴者が面食らっているということです」(ネットライター)

 例えば、冒頭でヒロインの米田結(橋本)は朝食を食べる時間がなく、袋にトマトを数個入れて登校する。途中で朝食代わりに食べるのかと思いきや、下校時もトマトは食べずに持ったまま。釣りをしていた少年たちに配ってしまい、自身は食べなかったのだ。いったい何のためにトマトを学校に持っていったのか…。

 トマトとともに、結が手に取ったおむすびの形状にも、ツッコミが入った。「おむすびが三角形なのは関東だろう」というのだ。食文化に詳しいジャーナリストは、

「九州ではもっと丸い形に握るのが一般的。米田一家は1995年の阪神・淡路大震災を機に福岡に移住してきたという設定ですが、関西のおむすびは俵型が一般的です。なぜ三角形にしたのか、不思議です」

 米田家には畑で採れた野菜が置かれていたが、トマトの旬は夏。ブロッコリーの旬は冬。ドラマではヒロインが高校に入学したシーンで4月のはずだが…。あるいは、ヒロインたちが暮らしているのは福岡県の糸島だが、この地名にもツッコミが。

「糸島市は2010年1月1日に前原市と糸島郡志摩町、二丈町が合併してできた新しい市で、ドラマで描かれている2004年時点では存在しませんでした。三市町の字名にもありません。郡や半島の名として糸島があるだけで、はたして当時のこの地域の住民が、自身が住む地域を糸島と呼称していたのかは疑問です。どうも『おむすび』は考証がずさんなようで、これからハラハラしながら視聴することになりそうです」(ドラマ評論家)

 ちなみに10月1日放送の第2話の関東の視聴率は世帯16.1%、個人9.1%と、初回を下回っている。

 早くも「離脱者」が登場してしまったか…。

(石見剣)