ドジャース戦後に家族とファンに挨拶するロッキーズのチャーリー・ブラックモン【写真:ロイター】

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大谷のMLB7年目レギュラーシーズン終了

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地でロッキーズとの今季レギュラーシーズン最終戦に「1番・DH」で臨み、4打数1安打1盗塁だった。2-1の勝利で終了。試合開始直前、現役最終戦となった相手チームのレジェンドに対し、大谷が敬意を払っていた。米実況も「オオタニ以上に没頭した人がいるのかわからない」と称賛している。

 敵地のファンとともに拍手を送った。試合開始直前のクアーズ・フィールド。ロッキーズの「1番・中堅」で出場した38歳チャーリー・ブラックモンは、この試合が現役最後のゲームだった。2017年に打率.331で首位打者にも輝いた名手。同僚、ファンの拍手に送りだされてポジションに就いた。

 打席に備えていた大谷は、ヘルメットを脱ぎ、微笑みを浮かべるようにしてドジャース選手たちと同じように拍手。敬意を示していた。さらにブラックモンは3回に現役通算1805本目の安打を放ち、代走を送られて交代。客席からスタンディングオベーションを浴びた。

 大谷の粋な行動に対し、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況スティーブン・ネルソン氏が注目。ブラックモンの出塁後、中継内で「ロッキーズファンを除いて、オオタニ以上に(ブラックモンの試合前の)トリビュート動画やセレモニーに没頭していた人がいるかわからない」と称えた。

 最終カード3連戦は大谷効果でドジャースファンも多く集まったが、ブラックモンの引退を見届けようとロッキーズファンも大挙。中堅の芝生には背番号19が描かれ、紫のブラックモンTシャツを着た人たちが客席を埋めた。