映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ティザービジュアル

写真拡大

 アカデミー賞ノミネートのジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演を務め、第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞を受賞した映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』が、2025年1月に日本公開されることが決定。併せて、特報とティザービジュアルが解禁された。

【動画】キーラン・カルキンがジェシー・アイゼンバーグのいとこ役で登場! 映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』特報

 本作は、今年30周年を迎えるサーチライト・ピクチャーズが贈る新たなロードムービー。

 監督・脚本・製作・主演の4役を務めるのは、デヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』の主演でブレークし、監督デビュー作『僕らの世界が交わるまで』が絶賛されたジェシー・アイゼンバーグ。

 さらに、ジェシーのいとこ役として、1月、テレビシリーズ『メディア王〜華麗なる一族〜』でゴールデン・グローブ賞とエミー賞主演男優賞をダブル受賞したキーラン・カルキンが出演。本作でのアカデミー賞ノミネートにも期待がかかる名演をみせ、抜群の存在感を発揮している。

 その他、Netflixドラマ『Giri/Haji』で英国アカデミー賞テレビ部門助演男優賞を受賞した日英ハーフの新鋭ウィル・シャープ、『ダーティ・ダンシング』『フェリスはある朝突然に』で知られるジェニファー・グレイなど、新旧の才能が結集。本年度アカデミー賞でも要注目の作品となっている。

 ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)と、兄弟同然に育ったものの今は疎遠ないとこのベンジー(キーラン・カルキン)は、亡くなった最愛の祖母の遺言で再会、ポーランドのアウシュビッツと並び有名な強制収容所マイダネクまでのツアー旅行に参加する。正反対な性格の二人は、時に騒動を起こしながらも、ツアーに参加したユニークな人々との交流、そして家族のルーツ、ポーランドの地を巡る中で、40代を迎えた彼ら自身の“生きるシンドさ”に向き合う力を得ていく。

 特報映像は、目的地であるポーランドのマイダネクへ向かう道中、列車の中でトラブルを抱えている様子の二人から始まる。キーラン・カルキン演じるベンジーは早口で列車内の車掌と遭遇しないための作戦をまくし立て、後ろのデヴィッドはそれに付いていくのに必死だ。ジェシー・アイゼンバーグ、キーラン・カルキンの実力者二人が抜群の“バディ”コメディーセンスをさく裂させ、あふれるユーモアが感じ取れるシーンに続き、ショパンの名曲を背景に、美しいポーランドの街並みが浮かび上がっていく。

 祖母の死をきっかけに、数年ぶりの再開を果たした正反対の性格のデヴィッドとベンジー。ツアー旅行に参加する個性的な面々との交流や、美しさの影に波乱に満ちた歴史を隠すポーランドの地を巡る中、二人はいったい何を見いだしていくのか―。

 ティザービジュアルには、デヴィッドとベンジーがポーランドの空を見上げる姿が映し出されている。

 アイゼンバーグは、かつて妻と共にポーランドへ旅行したことが、本作製作のきっかけだと明かしている。彼自身、家族のルーツをポーランドに持ち「戦争がなかったら、私はここで暮らしていただろう。私の人生はどうなっていただろう? 私は何者なのだろう?」と疑問を抱いたことから、ポーランドの歴史を巡る旅をテーマに映画を作りたいという気持ちが芽生えたのだとか。アイゼンバーグは先日ポーランドの市民権獲得の意向を示していたことも話題になっており、本作で描かれるデヴィッドとベンジーの旅路は、アイゼンバーグ自身の物語を自らがひもといたとも言えるだろう。

 本作では、アイゼンバーグ監督の前作『僕らの世界が交わるまで』に続き、エマ・ストーンがプロデューサーのひとりとして名を連ねている。タイトルでもある“リアル・ペイン=本当の痛み”が表す真意とは…?

 映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』は2025年1月全国公開。